高い将来性を見込まれて、昨年育成ドラフト3位で函館大有斗高から入団した左腕だ。身長186cm、体重72kgと線は細いが糸を引くようなストレート、キレ味鋭いチェンジアップは目を引く。昨季はイースタンでの登板はかなわなかったが、三軍で実戦経験を積み、今季は開幕からイースタンで先発ローテーションとして稼働。どのような成長曲線を描くか楽しみだ。 取材・構成=上岡真里江、小林光男 写真=BBM 
西武・川下将勲[投手/プロ2年目/20歳]
スラリと長い四肢が大きな可能性を感じさせる左腕だ。大きな体をゆったりと使い、そこから投げ込むストレートは球速以上のキレを感じさせる。昨シーズンは三軍戦のみの登板に終わったが、今シーズンはイースタンで開幕先発ローテーション入りを果たす。5月1日現在、イースタンで4試合に登板して2勝0敗、防御率2.16をマーク。さらに経験を積んで、まずはイースタンで大きく羽ばたきたい。 ──ここまでの今年の結果をどのようにとらえていますか。
川下 今シーズンは開幕から二軍にいさせてもらっているので、自分のできることを精いっぱいやってついてきた結果なのかなと思います。満足感はないですけど、とにかく1試合1試合、頑張って投げています。
──昨シーズンは三軍戦のみの登板に終わりましたが、どの点が評価されて二軍で投げていると思いますか。
川下 昨シーズン前半はピッチングで苦しみました。「打たれたらどうしよう」という気持ちが強くて。それが徐々にマウンドで「やってやろう」と打者に立ち向かう姿勢ができてきたんです。シーズン後のフェ
ニックス・リーグで手応えをつかめましたね。
──昨年の契約更改では「いろいろなことを試して迷っている部分もあった」と振り返っていましたね。
川下 今もいろいろな情報を得ていて、迷っているときもあるんですけど、自分なりの投げるときに必要なポイントを一つつかんだ気はします。テークバックはここに置く、という簡単に考えやすいポイントです。
──キャンプ前には「直球で球速以上の速さを打者に感じさせる球質がテーマ」と話していました。
川下 今のところ自分が思っている以上に打者が差し込まれている感じがします。バッテリーを組む古市(
古市尊)さんも「真っすぐが打者に差さっているからピッチングの軸にしよう」とよく言われますから。高校時代からそうなんですけど・・・
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