育成で入団した昨季はファームでエース級の活躍。ファーム日本選手権でもMVPを獲得した。今春のキャンプは主力中心のA班で完走すると3月13日には支配下登録を勝ち取った。準備はできている。あとは一軍のマウンドで輝くだけだ。 取材・文=早川大介 写真=毛受亮介、BBM 
DeNA・庄司陽斗[投手/2年目/24歳]
春季キャンプから三浦大輔監督は「育成選手の中で支配下に最も近い」と期待をかけ、主力選手がそろうA班で完走。そして3月13日に、本人のもとに朗報が届いた。次は一軍で、エース級の活躍を目指す。 ──まず、昨年の成績を振り返って、いかがでしたか。
庄司 うまくいき過ぎたというか、1年目にいろいろな経験をさせていただきましたし、課題もたくさん見つかりました。それを今年にどうつなげるかというのは、試合で投げることでしか分からない部分もありますが、そういうことを学べたのも良かったと思います。
──1年間、ファームのローテーションで投げ続けたことは、かなり貴重な経験だと思いますが、その中で学んだことはどういったことでしょうか。
庄司 入来(
入来祐作投手コーチ)さんから話していただいているのですが、試合をつくるのが先発の役割なので、まずそこをしっかり考えるということです。失点しても最少失点に抑えてゲームメークする、先発としての役割を果たせるように、と言われてきました。それを意識しながら先発としてどうあるべきかをより深く考えられたと思います。また、ファーム日本選手権やリーグ優勝が決まる試合で先発を任せていただき、いつもとは違う緊張感の中でのプレーだったので、なかなか経験できない特別なものでした。
──さまざまな先発登板の中で、成長した部分はどこでしょうか。
庄司 もともとボールが高めに浮きやすいタイプで大学時代からあまり制球が良いほうではありませんでした。今も特別、制球が良いとは言えませんが、ある程度ゾーンにまとめられるようになったのは、良い点だと思います。もちろん、投げ切らなければいけない場面など課題は多く、克服していかなければいけない部分です。ただ、ゲームメークという点を意識する中で、バッターがどのような対応をしてくるのかを観察し、キャッチャーのサインの意図を考えながら投げられるようになったのは成長できたと感じています。
──昨オフは
今永昇太(カブス)選手と自主トレをされたそうですが、なぜ一緒にトレーニングをしたいと思ったのでしょうか。
庄司 一番はストレートの質です。全体的に、僕の理想とする形に近いと思っていたので、どのような感覚でやられているのか、練習方法などをぜひ聞いてみたいと思っていました。体の使い方やタイプはまったく違いますが、練習方法やストレート、変化球のことなど・・・
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