育成3年目を迎えた左腕は今季、「プロ初勝利」を挙げると先発ローテーションに定着し、前半戦だけでチーム最多の5勝を挙げた。イースタンの首位を走るチームの勝ち頭は、念願の支配下契約を勝ち取ったばかりだ。 取材・構成=落合修一 写真=中島奈津子 「勝負の年」と位置づけた育成3年目。イースタン・リーグの先発要員として、勝ち星を積み重ねる立場になった。一軍では同期の田中晴也投手、1年下の木村優人投手が活躍しているだけに、吉川も続きたいところだが──。 ──今年がプロ3年目。イースタンの先発ローテーションに定着し、長いイニングを投げる試合も増えました。ご自身でも成長を感じますか。
吉川 去年の今ごろは投げていない期間があったので、充実しています。
──昨年の今ごろ投げていなかったのはなぜですか。
吉川 ケガではないです。調子が純粋に悪かったのと、枠の問題(育成選手の出場は1試合5人まで)とかもあって、出番がなかったという感じですね。ほかの投手のほうが優先されていたということです。
──イースタンでは今年4月10日の
巨人戦(ジャイアンツタウン)で「プロ初勝利」。
吉川 3年目で初めて、イースタンで勝利投手になりました。今年はキャンプの段階からうまいことできているので、それが良い結果につながっているのだと思います。
──変わったきっかけは。
吉川 昨年オフにオーストラリアに行ったんですけど、そのときに所属したシドニー・ブルーソックスのコーチが、アメリカのマイナー・リーグから派遣されたコーチだったのかな。そこで指導してもらって、投球フォームがガラッと変わったのです。
──言葉で説明すると、どのように変わったのですか。
吉川 もともと僕が昨年の最後のほうに参考にしていたのが・・・
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