宮崎商高から育成1位で入団したルーキーイヤーの昨年は、51試合に出場と高卒1年目にして存在感を見せつけた。プロのレベルの高さを痛感しつつ、大きな経験を積んだ1年。2年目の今季は、すべての面でレベルアップして支配下昇格を狙う。守備と足が武器。打撃に粘り強さを身につけてチャンスを待つ。 取材・構成=牧野正 写真=榎本郁也 広い守備範囲を誇り、投手出身とあって肩も抜群に強い。本職は遊撃ながら、昨年は三塁を守ることのほうが多かったが、それでも堅実な守備力は光っていた。スピードもあり、課題の打撃を磨けば支配下登録も近いはずだ。「自分がライバル」という言葉に2年目の今季にかける思いがひしひしと伝わってくる。 ──まずは昨年のルーキーイヤーを振り返ってもらいましょう。中村選手にとって、どんな1年でしたか。
中村 たくさんの収穫があって、たくさんの課題も出ました。いろんな意味で、いい1年だったと思います……簡単にまとめましたけど(笑)。
──では、その収穫と課題を具体的に教えてください。
中村 収穫というところでは、たくさん試合で使ってもらって経験を積むことができましたし、自分の持ち味でもある守備でアピールはできたかなと思います。足も盗塁はなかなかできなかったかもしれませんが(2盗塁)、実際に試合での走塁面では、足もあるというアピールはできたかなと思っています。課題はやっぱり打撃になりますね。もともと弱い部分ではあるので、最初はどうなるか不安だったんですけど、打席数が少ない中でも率は自分が思っている以上には残せたと思っています(打率.265)。ただ、打てるときと打てないときの差が激し過ぎました。その波が大きいと評価も落ちてしまうので、その波をできるだけ小さくしたいです。
──代走などからの途中出場も多かったですが、高卒1年目で51試合に出場したことについては。
中村 出させてもらったほうだと思います。最初のほうは緊張感もありましたけど、代走のときはベンチから「思い切って行ってこい!」とも言われて、その言葉でのびのびできたというか、本当に思い切って行くことができました。そこは感謝しています。
──プロは毎日のように試合がありますが、体力的にきつかったですか。
中村 それはなかったですね。精神的にはきつい時期はありましたけど、やっぱり野球が好きなんだと思います。野球ができて楽しいという気持ちのほうが強いんです。練習や試合で疲れても、そこはうまく切り替えられるので、そこは大丈夫でした。
──打撃が課題ということですが、打席にはどんな気持ち、心構えで入っていましたか。
中村 嫌らしさというか、粘りの部分は意識していました。長距離砲でもないですし、体の線も細いですから。前半戦は真っすぐ1本に絞って打席に入っていましたが、後半戦からは僕のデータが出てきたこともあって、変化球攻めも多くなり、そこは苦労しました。やっぱり・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン