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守護神がきっちり仕事をした2015年のプロ野球

 

文=永山智浩 写真=BBM

活躍が目立った守護神の中でもサファテの安定感は群を抜いていた



30セーブ以上の投手で無敗は過去3人
偉業を成し遂げた今年のサファテ


 ソフトバンクのサファテは9月20日のロッテ戦でパ・リーグタイ記録となる40セーブをマークした。今季は各球団ともに守護神がしっかりと仕事をしていて、30セーブ以上をマークしている投手は8人いる(9月22日現在)

サファテ(ソ)
5勝1敗40S/63試合/防御1.15/チーム勝利数88勝

呉昇桓(神)
2勝2敗40S/61試合/防御2.69/チーム勝利数67勝

増井浩俊(日)
0勝1敗37S/53試合/防御1.42/チーム勝利数76勝

バーネット(ヤ)
3勝1敗37S/54試合/防御1.40/チーム勝利数70勝

山崎康晃(De)
2勝4敗37S/57試合/防御1.95/チーム勝利数61勝

西野勇士(ロ)
1勝2敗33S/53試合/防御1.87/チーム勝利数63勝

澤村拓一(巨)
6勝3敗33S/55試合/防御1.28/チーム勝利数69勝

松井裕樹(楽)
3勝2敗30S/57試合/防御0.82/チーム勝利数52勝

 シーズンで30セーブ以上が8人いたのは08年と11年に次ぐタイ記録。この8人に次ぐのは広島中崎翔太の25セーブ。試合数を考えると、シーズン9人は微妙なところだ。またパ・リーグの30セーブ以上は4人だが、これはリーグ史上初めてのことになる。

◆2008年

藤川球児(神)
8勝1敗38S/63試合/防御0.67/チーム勝利数82勝

永川勝浩(広)
4勝1敗38S/56試合/防御1.77/チーム勝利数69勝

岩瀬仁紀(中)
3勝3敗36S/51試合/防御2.94/チーム勝利数71勝

加藤大輔(オ)
2勝5敗33S/63試合/防御3.29/チーム勝利数75勝

林昌勇(ヤ)
1勝5敗33S/54試合/防御3.00/チーム勝利数66勝

グラマン(西)
3勝3敗31S/55試合/防御1.42/チーム勝利数76勝

荻野忠寛(ロ)
5勝5敗30S/58試合/防御2.45/チーム勝利数73勝

◆2011年

藤川球児(神)
3勝3敗41S/56試合/防御1.24/チーム勝利数68勝

岩瀬仁紀(中)
0勝1敗37S/56試合/防御1.48/チーム勝利数75勝

武田久(日)
2勝2敗37S/53試合/防御1.03/チーム勝利数72勝

サファテ(広)
1勝3敗35S/57試合/防御1.34/チーム勝利数60勝

山口俊(De)
2勝6敗34S/59試合/防御2.49/チーム勝利数47勝

岸田護(オ)
5勝6敗33S/68試合/防御2.61/チーム勝利数69勝

林昌勇(ヤ)
4勝2敗32S/65試合/防御2.17/チーム勝利数70勝

薮田安彦(ロ)
1勝2敗31S/53試合防御1.75/チーム勝利数54勝

 中継ぎに与えられるホールドが制定されたのは05年だが、それ以前の30セーブ以上の最高は02年の5人。ホールド制定以降はクローザーの存在がより明確になったと言ってもいい。

 サファテは40セーブ達成時まで無敗だったが、9月22日の日本ハム戦でレアードに逆転サヨナラ2ランを浴び初黒星を喫してしまった。過去30セーブ以上で無敗だったのは、97年の横浜・佐々木主浩の38セーブと09年の日本ハムの武田久の34セーブと2人しかいない貴重な記録だっただけに、サファテにとっては痛い一発だった。
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