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The 変化球 極意を語る

変化球の極意 第2回 山岡泰輔(オリックス)のチェンジアップ

 

変幻自在にボールを操り、打者を惑わしていく。スコアボードにゼロを刻み、チームを勝利に導くための“武器“が変化球だ。その極意に迫る隔週連載「The変化球」。第2回はオリックスの若きエースが独自の思考を語る。


6球種を操る中で、チェンジアップは最遅の平均110キロ台中盤。そんな遅いボールを投じる狙いは、緩急で“奥行き”を生み出すこと。さほどテクニックを必要としない球種だからこそ、投じる意味を理解することが大事になる。
取材・構成=鶴田成秀、写真=湯浅芳昭


腕を振り切り“結果的”にボールが抜けるように


 手首をひねったり、回転をかけたりというテクニックは必要ないですが、より“感覚”が大事になるのがチェンジアップです。なぜなら「真っすぐと同じ回転」を与えつつ「球速を出さないこと」が求められるから。そのため、説明も感覚的になってしまいますが、習得の絶対条件は“結果的”に「ボールが抜ける」感覚を養うことなんです。

 まず、投げる意味を考えてみてください。僕の場合は「打者の体勢を前に崩したい」が最大の理由。真っすぐと思って打ちにきた打者を、想像以下の球速で体を前に突っ込ませる。そういう狙いで僕は投げています。

 となれば・・・

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