いまさら言うまでもないことですが、やっぱりプロ野球って面白いですね〜!!
セ・リーグなんか4ゲーム差の中に4球団ですよ(5月25日現在)。僕は正直、開幕前は「2強4弱」はあっても「3強3弱」になるのかなと予想していたんです。まさか、まさか、ここまでダンゴ状態になるとは思ってもいませんでした。でも、予想できないことが起きるからこそ面白いんですよね。
じゃあ、その中でこれからどのチームが抜け出すのか……僕が見ていて一番安定感を感じるのが
広島なんです。打線を見ると、復活を期待していた“キクマル(
菊池涼介、
丸佳浩)”がいいですし、四番の
エルドレッドも絶好調です。でも、一番の理由は投手陣。マエケンが抜けた穴をどう埋めるかを注目していたのですが、今シーズンはヘーゲンズ、
ジャクソン、
中崎翔太の後ろの3枚が安定しているので、チーム全体がどっしりとしています。それともうひとつは現在ファームにいる
中村恭平。下ですごくいいピッチングをしていて、僕としてはいつ一軍に上がってもおかしくないとにらんでいます。ジョンソン、
野村祐輔、
黒田博樹の3本柱の中に中村が入ってくると広島投手陣の安定感は他球団にとっては脅威になるんじゃないかなと。
※5月15日に一軍登録、15日の中日戦で7回2/3を投げ3失点と好投した。 大混戦のセ・リーグで注目しているチームは広島です。投打のバランスも良いのでまだまだ上に行ける力は十分あると見ています
一方のパ・リーグは
ソフトバンク、
ロッテが投打ともにいいですね。両球団ともに先発もさることながら、何よりも中継ぎ陣にコマがそろっていますから本当に安定しているなと感じます。それでもペナントレースはまだまだ長いですし、その2チームをこれから脅かす存在になってくれそうなのが
楽天だと予想しています。今はまだBクラスですが、これから面白い存在になるんじゃないかなと。その理由のひとつは打線がここ何年かで一番いいからです。
岡島豪郎らがこのまま好調を維持して、
銀次の打率がもう少し上がってくると、かなり手強い打線になるはずです。そこにファームで首位打者の
中川大志が加わると相手にとってはさらに嫌な打線になりますし、これから先のパを面白くしてくれそうな期待感があります。
ちょっと予想外だったのが
西武ですね。特に春先から心配だったのが
浅村栄斗。一時は平凡な二ゴロも一塁への悪送球となったりしていて、それが影響してか、打率も1割台と低迷していました。彼のような選手でもやっぱり守備のミスで打撃のリズムが狂わせられてしまうことってあるんですね。う〜ん、野球って奥深いなぁとつくづく思いました。ただ、4月末からは少しずつ復調の兆しを見せ始めているので、これからの活躍に期待しています。
さて、5月31日からはいよいよセ・パ交流戦が始まります。毎年パが強さを発揮していますが、今シーズンは広島、
ヤクルトを筆頭に、セの打線が好調ですから、パの安定した投手陣との対戦にいまからワクワク、ドキドキしています(笑)。
それともうひとつ、来年のWBCに向けてのメンバー編成の観点からも注目したいですね。セ・パのエース同士、四番同士の争いの中で誰が侍ジャパンに選出されるのか、それぞれのポジション争いも大いに気になるところ。例年以上に楽しみな交流戦になりそうです!(本文敬称略)
一方のパ・リーグは楽天が楽しみ。絶好調の岡島豪郎らを中心に下馬評を覆してくれることを大いに期待しています!!
PROFILE なかい・まさひろ●1972年8月18日生まれ、神奈川県出身。アイドルグループ・SMAPのリーダーとして活躍する国民的アイドル。歌手や俳優業だけでなく、司会者としての才能も発揮。「NHK紅白歌合戦」をはじめ、多くのテレビ番組で司会を務めている。プライベートでは大の野球好きでもあり、2013年のワールド・ベースボール・クラシックではWBC侍ジャパン公認サポーター」も務めた。