前半戦で印象に残ったのはやっぱり松坂大輔です。心を揺さぶられるピッチングを随所で見せてくれました。
セ・パのペナント争いがとんでもないことになっていますね!! 両リーグとも1週間後、いや3日か4日も経てば違う順位になっている超僅差でひしめき合っています。まさか開幕前にこんな展開になるなんて思いもしなかったですし、誰が交流戦で
ヤクルトが勝率1位になるなんて予想できたでしょうか。
日本中を熱狂させたサッカーのワールドカップにしても、戦前は優勝候補と目されていたチームが決勝トーナメントの1回戦で敗れたりと本当に何が起こるか分からない……。そこがスポーツの醍醐味でもあり、おもしろさなんだなと最近つくづく感じさせられます。
そんな大・大・大混戦の様相を呈してきたペナントですが、前半戦で最も目を奪われた選手はやっぱり
中日の松坂大輔です。一時は引退の危機もささやかれながらも見事に復活! ここまで3勝をマークしていますが、どの試合も数々の修羅場をくぐってきた男ならではの卓越した投球術は見応えがありますよね。
さらにピッチング以外にも松坂のすごいところはあきらめない強い気持ち、メンタリティーです。大きなケガをして数年間にわたって満足に投げられない中、もう心が折れてしまいそうな状況でも前だけを向いて、そしてふたたびマウンドに帰ってきた。全盛期のような150キロをビュンビュン超えるスピードボールはもう投げられないかもしれません。それでも37歳になった現在進行形の松坂にしかない魅力もたくさんありますし、その挑戦し続ける姿に僕たち野球ファンは魅せられているんだと思います。次回の登板はおそらくオールスター明けだと思いますけど、まだまだ勝ち星を積み重ねていってほしいですし、松坂の生き様を見守っていきたいです。
後半戦の台風の目になりそうなのは新体制となった楽天です。大逆襲に期待しましょう
現段階ではまったく優勝の行方は分からないですが、後半戦で台風の目になりそうなのが楽天だと思っています。
平石洋介監督代行に代わってからは良い意味で吹っ切れた野球をしていますし、選手たちにも自信がよみがえってきた雰囲気を感じます。あとは抑えの
松井裕樹が復調してくれば脅威になるんじゃないかなと。パの5球団は楽天をナメたらきっと痛い目にあいますよ〜!!
一方のセは楽天と同じくリーグの最下位(7月8日現在)に沈んでいる中日が何だか不気味です。もともと投手力は悪くないですし、伸びシロのある若手も多いチームなので一度勢いに乗ればAクラス争いのダークホースになるんじゃないかなと密かに思っています。
まあ、こうやって書きながらも本当に中日まで調子が上がってきちゃったら……セの争いはいったいどうなってしまうんでしょう? もはやドシロウトの僕には予想不可能なレベルにきています(笑)。
兎にも角にもサッカーのワールドカップに負けじと、プロ野球も最後の最後までドキドキ、ワクワクするような戦いに期待しましょう。さて、次回のコラムは時期的に「夏の高校野球」をテーマにして何か書いてみたいと思っています。