広島で再出発した長野久義。どんなユニフォームを着てもやっぱり絵になりますね
キャンプもあっという間に後半戦に入って、今月末にはもうオープン戦が始まります。誰がどんな仕上がりを見せていて、各チームの選手起用、スタメンがどうなっていくのか……この時期ならではのワクワク感、楽しさがありますよね。
その中でも週刊ベースボール2月25日号でも特集を組んでいましたけど、移籍組の選手たちにはどうしても目がいっちゃいます。中でも
巨人から広島に行った長野久義はチームにすぐに溶け込んでいるふうに見えますし、一抹の寂しさはありますけど、新天地でもあの勝負強いバッティングを見せてほしいです。
ただ……個人的にひとつ大きな問題(!?)と直面しているんです。僕が普段から使っているメモ帳が、実は市販で売っている巨人時代の長野のものなんです。普段から結構“メモ魔”で仕事のことをはじめ、日常生活で気付いたこと、それこそコラムのネタになるような野球のことなども書いているんですけど、昨年の暮れに新しくおろした直後に……まさかの広島への電撃移籍。気持ち的にも切り替えができないまま、いまも長野のメモ帳をこのまま使い続けるかを本気で悩んでいます(笑)。
彼とはテレビの企画でインタビューさせてもらったこともありますけど、野球に対する真っすぐでひたむきな姿勢に加え、ユーモアもあってすごく魅力的な人なんですよね。後輩からも慕われていた理由が分かります。きっと広島でもそういう存在にこれからなっていくんだろうなと思っています。
一方で長野が抜けた巨人には
丸佳浩らが加わり、首脳陣も
原辰徳監督になって一新。
宮本和知さん、
水野雄仁さん、
元木大介さんと1980年代、90年代のプロ野球を彩った誰もが知っている人たちがコーチとしてどんな手腕を発揮し、選手とどんな距離感で接していくのかをチェックするのが、実は今年のキャンプでの僕の“隠れテーマ”でもあるんです。こういうところも細かく見ていくとキャンプもきっと何倍、何十倍もすごく楽しく(たぶん)見られるはずですよ。
今年は3月29日にペナントレースが開幕するわけですけど、セ・リーグは投打のバランスの良さでやっぱり頭ひとつ抜けている広島に対して、ほかの5球団がどう立ち向かっていくのか。特に巨人は贔屓(ひいき)目なしで面白くしてくれるはずですし、四番として2年目を迎える
岡本和真の存在も大きなポイントになるんじゃないかなと思っています。昨シーズンは3割、30本、100打点をマークしたわけですけど、それを2年、3年と続けて初めて真のスーパースターになれるわけですから。岡本にとっても「任せられるかな……」から「もうオマエに任せたぞ!!」なので。何とかシーズンを通して調子の波をなくして、ニッポンを代表する四番打者になっていってほしいですね。
巨人のキーマンは岡本和真かなと。彼の成長を見るのも今シーズンの楽しみの1つです
さてさて、次回のコラムでは毎年恒例のテーマになりつつあり、皆さんもお待ちかね(!?)のドシロウト目線のセ・パの順位予想をやってみたいと思っています。次の締め切りまでの間にじっくりと12球団の戦力を週べも熟読しながら分析し、シーズンの戦いを僕なりの視点で占ってみたいなと。連載3年目を迎えた「とことん野球好き」。2019年シーズンもよりパワーアップしてやっていきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いしますね!!