抜群の身体能力の高さで広島の黄金期を支えた高橋慶彦さんや巨人の要である坂本勇人[写真]。守備だけでなく長打力があるショートに魅かれます
今号(2019年7/15号)は「闘う遊撃手特集」ということで、本誌のモノクロページでも現役の選手やコーチの方たちに「あなたが選ぶ最強のショートは?」のアンケートが掲載されていますが、面白いですね〜!! あの選手がこんな評価をされているんだとか、すごく興味深く読ませていただきました。
そんなわけで(!?)僕もこのアンケートに飛び入り参加させていただきます。歴代と現役の中から1人ずつということですが、これがなかなか選べない(笑)。ちょっと反則ですが、歴代のほうはどうしても2人にさせてください。高橋慶彦さんと
松井稼頭央です。やっぱり二遊間を守るような選手って小柄で守備がうまくて、足が速くて……というタイプを思い浮かべますが、この2人はパンチ力があり、ここぞの場面でホームランも打てるところがすごかった!! しかも顔やスタイルもカッコ良かったですし、本当に3拍子どころか4拍子、いやビジュアルも含めたら“5拍子”そろったスターでしたよね。
現役のほうは
西武の
源田壮亮に票が集まっていましたが、確かにあの流れるような守備は見ていても惚れぼれしますよね〜。それでも僕はトータル的に考えるとやっぱり巨人の坂本勇人を推したいなと。これも歴代部門の2人と重なる部分がありますが、やっぱりあれだけの打力を兼ね備えたスーパーなショートって滅多にいないですから。坂本にはこれから先も誰も追いつけないぐらいの高みまでいってほしいです。
広島時代の高橋慶彦選手
もちろん、坂本や源田以外にも
ソフトバンクの
今宮健太、
楽天の
茂木栄五郎なども侍ジャパンのメンバーに入ってきてもおかしくない選手たちですし、いつの間にかショートに魅力的な選手が増えましたよね。今年は秋にプレミア12、さらに来年には東京オリンピックもあるわけですから、侍ジャパンのレギュラーショートを誰が担うかも密かに注目しています。打力のある坂本なのか、守備面を考えれば源田なのか、それとも──。相も変わらず1人で妄想して楽しんでいます(笑)。
でも、少し話題は逸れてしまうかもしれませんが、ポジションを奪うときって実力だけでなく、そのときのチームの状況であったり、巡り合わせもありますよね。それこそ坂本が巨人で遊撃手のレギュラーを取ったタイミングも、当時の正遊撃手だった
二岡智宏のケガがあったというのもありますしね。さらにもっと昔にさかのぼれば、
原辰徳さんも最初はセカンドを守っていましたけど、サードの
中畑清さんがたまたまケガをして……原さんがサードに回ってポジションをつかんだわけですから。それはもう自分の力ではどうにもならないことですし、そこには運もあるのかなと。
それでも最後は、やっぱり“誰よりも汗をかいた選手”にそのチャンスが回ってきてほしいですし、たくさんの努力をした選手が報われてほしいなと僕は思います。今後も新たな力の台頭にも期待しながら、プロ野球を楽しんでいきたいです!!