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中居正広のとことん野球好き!!

中居正広コラム第39回 2020年につながる道

 

侍ジャパンを率いる稲葉篤紀監督。本当にその素顔は裏表がない方であり、野球への情熱と選手思いの指揮官として僕は全面的に監督を応援していきます


 いよいよ、東京オリンピック・パラリンピックまで1年を切りましたね。自分が生きている間に日本で“世界最高峰の大会”が行われるなんて! しかも3大会ぶりに野球が復活されるとあって僕としては今から本当にドキドキ、ワクワクして、楽しみでなりません!!

 金メダル獲得を目指す侍ジャパンを率いるのは稲葉篤紀監督。僕は稲葉監督の現役時代、コーチをされていたときもお仕事でお世話になっているのですが、一言で言えば本当にいい人。誰にでも優しく丁寧に対応してくれる方なんです。監督としては選手の気持ちに寄り添い、選手たちが一番力を発揮しやすい環境をつくってくれるはずです。なのできっと選手たちからも慕われ、全幅の信頼を寄せられること間違いなしですし、選手たちが「稲葉監督のために!!」という思いのもとに結集した素晴らしいチームになるんじゃないかなと思っています。

 ただ、1つだけ僕が心配しているのは、稲葉監督が選手思いにあふれた本当に優し過ぎてしまう人だということ──。試合では選手に対して、ときには非情にならなければならない場面が出てくるはずです。その中で選手たちのことを一番に思う“選手ファースト”の稲葉さんが全うできるのかなと……その人間性を知っているからこそ僕は勝手に心配してしまうわけです(笑)。そういうことを思わせてしまうほど本当にいい人なんです、稲葉さんって。

 そんな東京オリンピックの野球は2020年の7月29日に福島のあづま球場からスタートし、決勝戦は8月8日に横浜スタジアムで行われます。その予選を兼ねて行われるのが今年の11月3日から行われる「プレミア12」。世界ランキング上位12カ国が参加するとても大きな大会です。すでに日本は開催国枠として、オリンピックの出場権が与えられていますが、それでも今大会は稲葉ジャパンにとっても、オリンピックの“前哨戦”としても大事な戦いになるだけに見逃せません。

 最初のオープニングラウンドでは日本は台湾、ベネズエラ、プエルトリコと同じ「グループB」に入りました。上位2チームが日本で行われるスーパーラウンドに進出することができるわけですが、さすがは世界最高峰の大会。予選から強豪ぞろいの気の抜けない試合が続くことは必至です。それこそプエルトリコやベネズエラなんかは、いわばメジャー・リーグの3A並みの実力を持ったメンバーで編成されたチーム。本当にすべてのゲームで厳しい戦いが続くと思いますが、期待しているのはやっぱり「優勝」しかありません! ここでしっかり勝ち切って、その勢いで2020年の金メダル獲得につなげていってほしいと思います。


 セ・パの優勝争いも毎日気になってしょうがないですが、この先もプロ野球以外にもドラフト会議もあれば、その後にはプレミア12も控えています。夏の甲子園の余韻がまだ残っていますが、まだまだ続く野球三昧の秋に向けて、いまから僕のテンションはすでにMAXです(笑)。

 次回のコラムではきっと“あのチーム”がペナントで優勝してくれているはずなので……そのことについて書いてみたいなと思っています!!
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