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中居正広コラム第52回 特別な2020年に思うこと

 

セ・パの優勝チームが決定。このまま巨人ソフトバンクが日本シリーズで戦うのか。パ・リーグのCSの行方も楽しみです


 2020年のプロ野球もパ・リーグのCS、日本シリーズを残すのみとなりましたね。いろいろとあり過ぎたせいか、やっぱりすごく早かったなという印象です。世界を一変させてしまった新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れ、難しい調整を強いられた中での戦い。無観客、同一カード6連戦、試行錯誤しながらの感染対策など……誰もが初めての経験だったわけですから、本当に各方面の関係者の皆さん、首脳陣、選手は大変だったと思います。それでもこれはプロ野球に限らず、スポーツの力というのは大きなパワーをくれますし、僕自身はますますプロ野球熱が上がった気がします。まあ、ジャイアンツがV2してくれたというのもありますが(笑)。

 昨年に続いてチームをVに導いた原辰徳監督。今年はさらにチーム全体をマネージメントする力、采配がすごかった。グッと我慢するところは我慢しながらも、変えるところはスパッと変えましたしね。前日に3安打した選手を次の日はあっさりスタメンから外したり、調子が上がらなかった二番・坂本勇人、三番・丸佳浩のコンビの並びを変え、ファームで好調だった松原聖弥を昇格させて二番に抜てきしたりと。選手起用の妙は素晴らしいものがありました。

 それを可能にしていたのは原監督の戦術眼はもちろんのこと、阿部慎之助二軍監督ともしっかりと意思の疎通ができていたんだろうなと。この部分って大所帯のチームを動かす上ですごくカギになってくるところですし、何よりファームにいる選手たちにとっては「結果を出せばチャンスをもらえるんだ、ちゃんと見てもらえているんだ」とより感じられたシーズンだったと思います。

 セ・リーグのMVPは順当なら菅野(菅野智之)だと予想されますが、あらためてすごいピッチャーになりましたよね。何がすごいって、とにかく負けない!! 味方のリードが1点しかなかったら、その1点を守りますし、2点だったら1点で抑え込む。今季は投球フォームも大胆にモデルチェンジして臨んで、結果だけを見れば大・大・大成功に終わったと思うのですが、菅野の表情を見ているとまだ満足してないのかなと感じるんです。抑えてもマウンドで首をかしげたり、納得いっていない表情をしたシーンがシーズン中に何度となくあったんですよね。こっちにしてみたら「いやいや、こんなに完璧なんだから、もうちょっと自分に優しくしてあげてよ!!」と思っちゃうぐらい(笑)。まあ、おそらく僕なんかには到底分からない自分の中にある目指す理想の感覚があるんでしょうね。これから先、さらにどんなスーパーエースに成長していくんでしょう……。だからこそ、日本シリーズも楽しみでなりません。

 昨年はソフトバンクにまさか、まさかの4連敗であっさりと終わってしまっただけに、今年こそという思いのはずです。もちろん、まだパ・リーグはどこが勝ち上がって来るのかは分かりませんが(CSの行方もドキドキですね!!)、進化した菅野がどんなピッチングを披露してくれるのか。特別な2020年シーズン、その最後の戦いをしっかりとこの目に焼き付けたいと思っています。(※11月15日にソフトバンクが日本シリーズ進出決定)

PROFILE
なかい・まさひろ●1972年8月18日生まれ、神奈川県出身。俳優業だけでなく、司会者としての才能も発揮。「NHK紅白歌合戦」をはじめ、多くのテレビ番組で司会を務めている。プライベートでは大の野球好きでもあり、2013年には「WBC侍ジャパン公認サポーター」、第4回WBCでも「公認サポートキャプテン」に続いて「世界野球プレミア12 侍ジャパン公認サポートキャプテン」も務めるなど、豊富な知識とあふれる野球愛でその活躍の場を広げている

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