ホントにいろいろなことがあった2020年──。無事にという言葉が正解かは分かりませんが、プロ野球は何とか日本シリーズまでの全日程を終え、ストーブリーグに突入。今後はFA、ポスティングでのメジャー・リーグ挑戦を表明した選手たちの動向も気になる季節になります。さらにオフと言えば、皆さんお待ちかね(!?)の「2020中居的ベストナイン」も発表しないといけませんよね(笑)。
コラムの担当編集者からも「毎年ベストナイン企画を楽しみにしている方が多くいますよ」と聞いているので、今シーズンもドシロウト目線全開で選出。今回は特に打者の争いがハイレベルで……締切ギリギリまで「ああじゃない、こうじゃない」と悩みました。でも、この作業の楽しさは野球好きなら分かってくれるはずです。僕はシーズン中から1カ月に1回のペースでお酒を飲みながら夜な夜な“マイベストナイン”を作っていましたし、その最終形が今回のメンバーになります。
というわけで!! 2020年の中居的ベストナイン(セ・パ混合)メンバーです。まずは打順とポジションから。
今シーズンの傾向として打率は左打者、本塁打は右打者が成績の上位になりましたよね。右の3割打者は
宮崎敏郎(
DeNA)と
鈴木誠也(
広島)だけですし、逆に左で本塁打を量産したのは
柳田悠岐(
ソフトバンク)、
村上宗隆(
ヤクルト)、
丸佳浩(
巨人)と、顕著な結果になったところも興味深く見ていました。そういった部分もあれこれ加味しながら一番には覚醒した
梶谷隆幸(DeNA)、二番には2000安打も達成した
坂本勇人(巨人)。中軸には柳田、
鈴木誠、
吉田正尚(
オリックス)の3人を据えました。村上宗隆(ヤクルト)、
岡本和真(巨人)が下位なの? と思われるかもしれませんが、やっぱりそこはまだキャリアの差で鈴木誠。それにこの並びにすることで、
浅村栄斗(
楽天)、村上、岡本による破壊力抜群の“もう1つのクリーンアップ”を組めるようになるのもミソです。この打線が機能したら、もう手がつけられないでしょう。
一番悩んだのが捕手。普通に考えれば
森友哉(
西武)が有力候補なんですが、今シーズンはかなり不振にあえいだので、そう考えると
會澤翼(広島)か
大城卓三(巨人)の2人かなと。最終的に左右のジグザグ打線、今後の伸びしろで大城を選びましたが、間違いなく會澤もベンチに入れておきたい選手です。ほかにも足のスペシャリストで
周東佑京(ソフトバンク)、外野の層が厚すぎてスタメンからは惜しくも外れてしまいましたが、
佐野恵太(DeNA)も素晴らしい活躍でしたよね。
野手に触れているうちにあっという間に今回も文字数が尽きてしまいましたが、先発投手は
菅野智之(巨人)にします。もしかしたら、日本球界での最後のシーズンとなる年で素晴らしいピッチングを見せてくれました。それにしても我ながら個性もあって、胸がワクワクするメンバーですよね(笑)。叶(かな)わぬ夢ですけど、こんなチームの監督を一度でいいからやってみたいなあ。
2020中居的ベストナイン
打順 1△梶谷隆幸
2 坂本勇人
3△柳田悠岐
4 鈴木誠也
5△吉田正尚
6 浅村栄斗
7△村上宗隆
8 岡本和真
9△大城卓三
控え 會澤翼(C)
△周東佑京(H)
△佐野恵太(DB)
△丸佳浩(G)
△は左打ち PROFILE なかい・まさひろ●1972年8月18日生まれ、神奈川県出身。俳優業だけでなく、司会者としての才能も発揮。「NHK紅白歌合戦」をはじめ、多くのテレビ番組で司会を務めている。プライベートでは大の野球好きでもあり、2013年には「WBC侍ジャパン公認サポーター」、第4回WBCでも「公認サポートキャプテン」に続いて「世界野球プレミア12 侍ジャパン公認サポートキャプテン」も務めるなど、豊富な知識とあふれる野球愛でその活躍の場を広げている。