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中居正広のとことん野球好き!!

中居正広コラム第54回 うるう年だけのリーグシャッフル案

 

ソフトバンクが圧倒的な力の差を見せつけた昨年の日本シリーズ。巨人をはじめ、セ・リーグの奮起に期待です


 2021年最初のコラムということで、まずは今年もよろしくお願いします!! 早いもので連載も5年目を迎え、僕にとってもすっかりライフワークの1つになっています。今年もドシロウト目線ではありますが、野球の魅力、奥深さ、さらに僕自身がその時々で気になることを誌面でお伝えしていければと思っています。

 さてさて、一発目のテーマを何にしようかと考えていたのですが、やっぱりいま一番思うのは最後の最後まで熱気あるプロ野球が見たいなと。僕らの想像を超えたプレー、絶対にマネできないプロフェッショナルの技をグラウンドで披露してほしいですし、勝ち負けの面でも、セ・リーグの奮起も期待したい。もう記憶から完全に消し去りたいところですが(苦笑)、昨年の日本シリーズでもセを制した巨人が2年連続でパ・リーグのソフトバンクの前にコテンパンにやられてしまい、盛んにセとパの野球についての議論がかわされていましたよね。この差を埋めるにはどうしたらいいのか? セでもDH制を導入したらどうかという声もありました。

 僕なんかにその答えなんて到底出せないですが、いろいろな難しい話はすべて置いておいて、セとパを3球団ずつシャッフルして仮に戦ってみたらどうなるんだろうとは思います。例えば前年のセとパの奇数順位と偶数順位同士のチームでリーグ分けをすると……。

[仮想Aリーグ]
ソフトバンク(パ1位)
巨人    (セ1位)
西武    (パ3位)
中日    (セ3位)
日本ハム  (パ5位)
広島    (セ5位)

[仮想Bリーグ]
ロッテ   (パ2位)
阪神    (セ2位)
楽天    (パ4位)
DeNA    (セ4位)
オリックス (パ6位)
ヤクルト  (セ6位)

 この6チームでもし1年間戦った場合、やっぱりパが上位を独占するのか、はたまた長丁場の戦いになることで意外な展開が待っているかもしれませんよね。仮想Aリーグなんかは必ずしもソフトバンクと巨人がすんなり優勝争いするとは限らないと思いますし、西武の強力打線が巨人投手陣をカモにしたり、ソフトバンクが中日や広島に大苦戦したりとか。一方の仮想Bリーグなんかは全チームに優勝の可能性がありそうですし、日本シリーズのような短期決戦では見えなかったもの、ホントのセとパのさまざまな差が鮮明に浮き彫りになるかもしれませんよね。

 もちろん実現のためにはリーグの壁、本拠地や移動の問題など、クリアしないといけないことが山ほどありますけど、4年に一度の「うるう年」のシーズンだけでも実験的にやってみるのも手かなと。まあ、僕自身がメチャクチャ見てみたいというのが一番にありますが(笑)。

 まだまだ新型コロナの勢いが止まりません。でも、その中でもプロ野球をはじめ、スポーツには日常を忘れさせてくれるチカラがあると思っています。世界中が大変な中ですけど、スポーツが明日への活力、希望の光になってくれることを願いながら、2021年のプロ野球の開幕を楽しみに待ちたいです。

コロナ禍の中でも、プロ野球がファンの元気の源になってくれることを願っています


PROFILE
なかい・まさひろ●1972年8月18日生まれ、神奈川県出身。俳優業だけでなく、司会者としての才能も発揮。「NHK紅白歌合戦」をはじめ、多くのテレビ番組で司会を務めている。プライベートでは大の野球好きでもあり、2013年には「WBC侍ジャパン公認サポーター」、第4回WBCでも「公認サポートキャプテン」に続いて「世界野球プレミア12 侍ジャパン公認サポートキャプテン」も務めるなど、豊富な知識とあふれる野球愛でその活躍の場を広げている。
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