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中居正広コラム第56回 あの男がジャイアンツに戻って来た!

 

巨人の首脳陣に加わった桑田真澄コーチ。卓越した投球理論でどんなピッチャーを育ててくれるかに期待大です


 12球団のキャンプも終了し、いよいよ各地でオープン戦が始まりましたね!

 キャンプ期間中は無観客でさびしい思いをした選手も多かったと思いますが、まだまだ少ない人数ながら、お客さんを入れてのゲームは選手たちの表情もイキイキしているように感じられて、僕も見ているだけでとてもうれしい気持ちになります。

 2021年も注目している人はたくさんいますが、中でも久びさのユニフォーム姿に目を奪われたのが、巨人の桑田真澄投手チーフコーチ補佐です。巨人のユニフォームに袖を通すのは15年ぶりですが、やっぱり桑田さんには巨人のユニフォームが良く似合います。見慣れた「18」ではなく、背番号「73」の姿も新鮮でしたしね。

 キャンプが終盤に差し掛かったころには打撃投手を務める姿もありましたが、現役時代と変わらない美しいピッチングフォーム(メチャクチャ好きでした)は、さすがのひと言。あとはコントロールの良さもさすがだったなあ!

 引退してから13年の月日が経っても高い次元の技術、また現役時代と変わらない体型もしっかりと維持しているって、やっぱり桑田さんの常日ごろからのストイックさが見てとれます。

 それにしても桑田さんのコーチ就任は、田中将大楽天復帰と同じように、日本球界にとってはすごく明るいニュースになりましたよね。これもエンターテイナーでもある原辰徳監督らしい人事だなと。いずれにしても新任の桑田さんが「いったいどんなピッチャーを育てるんだろう。また、これからどんなピッチャーが一軍の舞台に台頭してくるんだろう?」とワクワクしてしまうのはきっと僕だけじゃないはずです。

 それこそ桑田さんと同じ右投げのドライチルーキーの平内龍太、潜在能力抜群の畠世周あたりが、昨年大ブレークし、先発ローテーションに定着した戸郷翔征に続くぐらいの活躍を見せてくれたら、一気に巨人の投手陣は若返って活性化もされますよね。

 桑田さんは巨人のエースとして通算173勝を挙げた大投手。でも、身長174センチとプロ野球選手の中では決して体格に恵まれた選手ではなかった。それなのにあれだけの勝ち星を挙げることができたのは、徹底的に自分の生きる道、ピッチングを研究し続けたからこそ。その積み重ね、探求心は本当にすごいなって思っていましたし、今度は指導者という新たなフィールドで“第2の桑田真澄”が誕生する日が楽しみです。

3月26日からはセ・パのペナントレースも開幕。楽天に電撃復帰した田中将大らの活躍からも目が離せませんね


 さて、8年ぶりとなるマー君の日本球界復帰といい、21年シーズンも見どころ満載。今は3月26日に控えたペナントレースの開幕が待ち遠しいですし、新型コロナウイルスがもう少し落ち着いたら、僕もまた球場にも足を運んでプロ野球のすごさ、熱気を肌で存分に感じたいと思っています!

PROFILE
なかい・まさひろ●1972年8月18日生まれ、神奈川県出身。俳優業だけでなく、司会者としての才能も発揮。「NHK紅白歌合戦」をはじめ、多くのテレビ番組で司会を務めている。プライベートでは大の野球好きでもあり、2013年には「WBC侍ジャパン公認サポーター」、第4回WBCでも「公認サポートキャプテン」に続いて「世界野球プレミア12 侍ジャパン公認サポートキャプテン」も務めるなど、豊富な知識とあふれる野球愛でその活躍の場を広げている。
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