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中居正広のとことん野球好き!!

中居正広コラム第64回 動き始めた2022年への戦い

 

秋季キャンプでも抜群の存在感を発揮した新庄監督。日本ハムのみならず、球界全体を盛り上げていってほしいです


 日本ハムの「ビッグボス」こと、新庄剛志監督が大きな話題を集めてますね。沖縄での秋季キャンプにも多くの報道陣が詰めかけ、選手たちのギアもすでに変わったと思います。チームってやっぱり生き物なんだなって感じますし、本当に2022年の日本ハムは楽しみですね。

 一方でパフォーマンスや言動に目が行きがちですけど、メジャー・リーグでもプレーした実績もある野球人ですから。次は何を見せてくれるのか、そして外野手出身監督ならではの采配にも注目しています。監督を見るときに結構この部分にすごく興味があって、投手、捕手、内野手、外野手では培ってきた根本的な部分の野球観が違うのかなとも思っていて。もちろん僕には明確に分析することなんてできませんが、ただ、現役時代のポジションでの経験値というのは采配にも絶対に関係してくると思いますし、その部分こそが監督の色が一番出るところでもあるので見ていても面白いんですよね。プロ野球の歴史の中で外野手出身の監督はそこまで多くないですが、それでも近年では前任の栗山英樹監督も現役時代は外野手でしたし、広島緒方孝市監督、ソフトバンク秋山幸二監督もチームを優勝に導いていますからね。外野手の感性を持つ新庄監督が最終的にどんなチームを作り上げていくのかはすごく興味があります。

 あと、新庄監督が話していたことで「ああ、なるほどな」って思ったのが、同じタイミングで日本ハムの新GMに就任した稲葉篤紀さんに「あっちゃんは左打者のコーチをやってよ」というやりとりです。要するに左打者のことは左打ちだった人のほうがよく分かっているし、一方で右打者のことは右打ちだった人のほうがいいと。この考え方は面白いなって思ったんですよね。「確かに右打者、左打者それぞれに専門の打撃コーチがチームにいたっていいよな」と。それを言ったら右投手コーチ、左投手コーチなんていうのもありだよなって。右と左では体の使い方、ボールの見え方、感覚も当然のように違いますから。常識にとらわれないこういう発想力も、まさに新庄監督ならではですよね。

中日の指揮を執ることになった立浪和義監督。選手たちに厳しさも植えつけながら、どんなチームを作り上げていくのか


 ほかにも中日の立浪和義新監督にも僕は注目しています。新庄監督とはまさに対照的なスタイルで「茶髪、長髪、ヒゲ」を禁止にして、新たなチームをここから作るんだという決意をひしひしと感じます。もともと投手力はあるので、あとは打撃陣が奮起できれば十分に優勝を狙えるだけの戦力は中日にはありますから。本当にセ・リーグはもうどこが勝ってもおかしくない、それぐらい6チームの力が拮抗してきていますよね。

 今回もあっという間に文字数が尽きてしまいましたが、今週末からはいよいよ日本シリーズが始まります。1年前に誰がヤクルトオリックスの組み合わせを予想できたことか。下馬評は低くてもやり方次第では優勝できるんだということをこの2チームは結果で証明してくれましたし、野球の面白さ、野球の醍醐味を存分に味わわせてくれました。さあ、2021年プロ野球のフィナーレを飾る頂上決戦です。僕も大いに楽しみたいと思っています!

PROFILE
なかい・まさひろ●1972年8月18日生まれ、神奈川県出身。俳優業だけでなく、司会者としての才能も発揮。「NHK紅白歌合戦」をはじめ、多くのテレビ番組で司会を務めている。プライベートでは大の野球好きでもあり、2013年には「WBC侍ジャパン公認サポーター」、第4回WBCでも「公認サポートキャプテン」に続いて「世界野球プレミア12 侍ジャパン公認サポートキャプテン」も務めるなど、豊富な知識とあふれる野球愛でその活躍の場を広げている。

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