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中居正広のとことん野球好き!!

中居正広コラム第65回 もはや順位予想は不可能!?

 

飛躍が待たれる清宮幸太郎。新体制となった日本ハムの起爆剤となれるか


 2021年シーズンのプロ野球も、最後の最後まで面白かったですね。あらためてヤクルトファンの皆さん、日本一おめでとうございます!! オリックスもホントに強かった。野球の醍醐味を存分に堪能させてもらいました。

 現在はオフの期間に入っていますが、僕がいま密かに楽しみにしているのが、22年のセ・パの順位予想なんです。野球評論家の方やOB、また現場で取材されている記者の方たちがいったいどんな予想をされるのかなって。というのは21年の開幕当初、前年の最下位同士で日本一争いをすることを予想できた人なんておそらく誰もいなかったと思うんです。でもそういうことが起きてしまうのが、野球の魅力なんですよね。

 だからこそ22年シーズンの順位予想は相当難しいと思います。ホントにセ・パともに力が拮抗していますし、皆さんがいったいどんな予想をするのかな……と。ドシロウトの僕なんて予想できる自信はまったくありません!!(笑)。

 また個人にも目を向けると、僕が「来シーズンこそは」と期待を寄せている選手の1人が、日本ハムの清宮幸太郎なんです。大きな話題を集めた彼もプロに入って4年の月日が経ち、そろそろ出てきてほしいなと。日本一チームの四番に座ってセのMVPにも輝いた同学年の村上宗隆(ヤクルト)はもちろん、宮城大弥(オリックス)、奥川恭伸(ヤクルト)、そして佐々木朗希(ロッテ)と清宮より下の世代も活躍してきていますからね。

 打撃スタイルについてはいろいろな意見があり、もちろん僕には詳しいことは分からないですが、小さくはまとまってほしくないなって思います。やっぱり清宮の最大の持ち味は高校通算111本塁打をマークしたスケール感ある天性の豪快なバッティングですから。打率は.250でも、30〜40本塁打を打って常に本塁打王争いをするような選手になっていってほしいなと。

 ほかにも個人的に気になっている選手が田中広輔(広島)、山崎晃大朗(ヤクルト)、神里和毅(DeNA)らです。21年シーズンは若手の台頭もあって自分のポジションを奪われ、悔しい思いをしたと思いますが、3人ともまだまだ年齢的にも若いですし、こんなところで終わるような選手ではありません。彼らがもう一度奮起してポジションを奪い返す姿もプロ野球の楽しみであり、僕も見たいです。22年の戦いはすでに始まっていますが、こういった選手にも注目しながら見守っていきたいと思っています。

広島の田中広輔もこのまま終わってほしくない選手の1人。若手に負けない活躍を注目しています


 もちろん、巨人のことも気になっています。21年は3位だったわけですが、物は考えようで僕としては「3位になってしまった」ではなく「よく3位に踏みとどまってくれた」と考えています。投手力はある程度計算できるので、あとは打線。21年は打線全体が不調に陥ったときに救世主的な活躍を見せる選手もなかなか出てこず、全員が打てないという試合も少なくありませんでした。上位には実績がある選手はいるので、あとは下位打線にもう少し厚みが出れば面白い戦いができるかなと(願望も込めて)思っています。

 あっという間に文字数が尽きてしまいましたが、21年もありがとうございました!! 22年も変わらずに「とことん野球好き!!」をよろしくお願いします。少し早いですが、皆さん、良いお年をお迎えくださ〜い。

PROFILE
なかい・まさひろ●1972年8月18日生まれ、神奈川県出身。俳優業だけでなく、司会者としての才能も発揮。「NHK紅白歌合戦」をはじめ、多くのテレビ番組で司会を務めている。プライベートでは大の野球好きでもあり、2013年には「WBC侍ジャパン公認サポーター」、第4回WBCでも「公認サポートキャプテン」に続いて「世界野球プレミア12 侍ジャパン公認サポートキャプテン」も務めるなど、豊富な知識とあふれる野球愛でその活躍の場を広げている。
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