スタジアムに足を運ぶと、野球の試合以外でもファンが楽しめる部分がたくさんある。場外にはビアガーデンやステージがあり、球場のなかでは試合前、イニング間、試合後と趣向を凝らしたイベントでファンを迎えてくれる。横浜スタジアムでそれを担当する五十嵐さんは現ポジションに就いて2年目。これまでのキャリアで積んだ視点から、エンタメ空間に新しい風を吹き込んでいる。 取材・文=滝川和臣、写真=BBM 音楽、映像、照明で球場をエンタメ空間へ
ボールパーク部は一昨年、新設された部署で主にセキュリティ、ホスピタリティ、エンターテインメント(球場演出)の3つを担当。そこで五十嵐さんはボールパーク部の責任者として、球場の演出をディレクションする立場にある。セレモニーやイベントにおける音楽、映像、照明、花火などを駆使した場内の雰囲気づくりで、球場に来るファンを楽しませてくれる。 演出を担当するのは2014年の11月からなので、演出担当としては“2年生”です。お恥ずかしい話ですが、2年前に担当となる前までエンタメについて知識もなく、演出を経験したことはありませんでした。正直に言うと、私にはそういった才能はないんじゃないかな、とも思っていました。しかし、このポジションを担当するよう池田(純、球団社長)に言われた際、「エンターテインメントの演出というのは先天的に才能を持っている人もいるけど、後天的に自分で学べば力はついてくるもの。だから今までのキャリアやバックボーンは気にせずにやってもらえばいい」と声をかけられたことを覚えています。2年をかけて、ようやく野球のエンターテインメントとはこうあるべき、というものがおぼろげながら見えてきたところです。
エンタメの仕事は、まずは企画から始まります・・・
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