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裏方物語 チームを支える仕事人

DeNA チーム付広報リーダー・渡邊雅弘 皆が“幸せ”になれるように「起こったことは不幸でしたが、皆がハッピーになったと感じました」

 

メディア対応、球場での談話取りなどチーム付広報としての業務は多岐にわたる。近年は、ツイッターで選手たちの素顔も発信する中、一つの思いを持って業務に当たっているという。そこにはDeNA球団らしいこだわりがあふれていた。
取材・構成=武石来人 写真=BBM

スマホは広報業務にも、ツイッター用の撮影時にも欠かせない相棒だ


ファン目線の代理として


 プロ野球選手から球団職員となり18年。広報としても7年目を迎えた渡邊雅弘さんは日々、選手たちとファン、メディア関係者をつなぐ役割を担ってきた。近年では、選手たちのベンチ裏での素顔をツイッターで発信している。

 私は、もともと横浜ベイスターズで捕手をしていました。2004年に引退したあとは、湘南シーレックス(当時のファームチーム名)で球団職員として働きました。1年目は、今と違って職員の人数も多くなかったのでスコアラーのお手伝いや、ブルペンキャッチャー、バッティングピッチャーなどいろいろな仕事を経験しました。その後、用具担当や打撃投手、中畑清元監督の監督付などを担当したあと、16年からは広報として今の仕事をしています。実は、打撃投手は、今でも必要だと言われたら「僕でよろしければ」と投げることもあるんです。疲労度はすごいですけどね(笑)。

 今、私が担当しているチーム付広報という仕事は、メディアの方から取材の依頼を受けてその内容を精査し、選手と相談し、対応することが基本の業務になります。例えば、横浜スタジアムでナイターの試合がある日は、10〜11時ごろに球場に行き、昼過ぎからの練習前に個別の取材に対応。その合間にほかの取材について、メールで調整したりしています。練習が始まると、今度は監督や先発投手の囲み取材があり、練習後にもメンバー表のコピーや別の選手の取材対応をしています。試合が始まれば、先発投手や活躍した選手、コーチの談話を取り、試合後には、ヒーローインタビューの対応をするという1日ですね。

 ほかにも、ツイッターへの画像や動画の投稿もしています。ホーム試合での本塁打や、ファインプレーの映像を切り抜いてアップしたり、勝利時にベンチに戻ってくる選手のハイタッチ動画を撮ったりしています。ツイッターでは、普段ファンの方に見ていただけないベンチ裏の選手の表情や出来事を多めにアップしています。選手たちが、かなり撮影に協力的なので助かっていますね。

 ただ、撮影する際には、気を付けている点も。それは・・・

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舞台裏の仕事人

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