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デーブ大久保コラム

厳しい言葉の裏には後輩への想いがあったんです。今ごろ気付くとは……

 

引退してからも野球界で解説者やコーチ、監督までやらせてもらったのも豊田さんが厳しい言葉を言ってくれたからだと思っているんです/写真=BBM


 水戸周辺の人の気質を表す言葉で「水戸っぽ」という言葉があるんです。「怒りっぽい、理屈っぽい、飽きっぽい」人のことを言うんですが、僕の性格も「水戸っぽ」そのもの。口では絶対負けませんから(笑)。豊田泰光さんもそのものでしょう?その2人の「水戸っぽ」気質が悪い方向に出てしまいました。

 引退後、僕は野球解説者として生きていくことにしました。当時、豊田さんが解説をされていたフジテレビの解説者として契約し、これからは一緒に野球の勉強をさせていただけると勝手に思い込んでいましたし、楽しみにしていました。

 しかし、現実はそうではありませんでした。あるコラムで「こんなこと(同じテレビ局の解説者になること)をする大久保は永久追放だ」というニュアンスの原稿を書いたということを聞きました。そして実際にそのコラムを読んで、そう書いてあり、ショックを受けたんです。「あ〜、永久追放になるようなことをやってしまった」――。豊田さんにイヤな思いをさせてしまったと深く悲しみました。でも一方で・・・

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デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

元楽天監督、現解説者の「デーブ」こと大久保博元氏の連載コラム。

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