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デーブ大久保コラム

スカウトに対するオヤジの口ぐせは「まず土手やグラウンドに寝っ転がれ」でした

 

私が1位指名された翌年、オヤジ(根本氏)は清原の交渉権獲得のクジを引き当てました[右から2人目]。「寝業師」とまで言われましたが、スカウト陣にはいろいろなノウハウを伝えてました/写真=BBM


 前回、スカウトの方々は細かく調査しているという話をしました。私は西武入団時からオヤジにかわいがってもらいました。以前も書きましたがオヤジとは、西武の黄金期の基礎を作った根本陸夫さん(元西武、ダイエー監督ほか)のことです。

 西武では編成・管理部長で、スカウトに対する口ぐせは「スカウトはまず、土手やグラウンドに寝っ転がれ」だったそうです。「?」ですよね。これは、まず少年野球を見に行けとの指示。見るときには、そこの草むらでボーっと見るところから始めろ、と。そこからプロ野球選手の卵が見つかることもあるんですよね。また、そういうところまで目を光らせておくべきだ、ということでもあるそうです。でも、どこのボーイズやシニア、もしくは少年野球チームにいい逸材がいるかどうかは分からないですよね。そのときは、当時の話ですが「タクシーのおっちゃんがいい情報を持っている」と言っていたのを聞いたことがあります。

 それくらいスカウトにはいろいろなところに顔を出して調査していくという地道な作業が必要で、人脈を少しずつ築いていくしかないんですよね。一方、メジャー・リーグのスカウト事情についても先日、関係者に詳しく聞きました。少し待ってください、今メモを探しますね・・・

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デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

元楽天監督、現解説者の「デーブ」こと大久保博元氏の連載コラム。

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