週刊ベースボールONLINE

デーブ大久保 さあ、話しましょう!

デーブ大久保コラム「フェニックス・リーグは勝負ではなく『目的』を持ってプレーする場所です」

 

教育リーグというのは、選手育成を考えるとさまざまな面で素晴らしい効果がありますよね。今後もぜひ続けてほしいです[写真は1995年秋の黒潮リーグ、近鉄相手に本塁打を打った巨人松井秀喜]


 私がバッティングでタイミングをつかむきっかけになった、そして左足を上げて打っても大丈夫だと確信を得たのが、黒潮リーグでのことでした。黒潮リーグとは、当時高知県で行われていた、現在のフェニックス・リーグのような若手の秋季育成リーグです。私は黒潮リーグの一期生です(1991年から開催。2000年まで)。

 このときに結果は度外視して、自分の打撃に目的を持って臨んだことがよかったですし、この教育リーグで首脳陣から結果は求められないので、そこをうまく利用できました。今年もその教育リーグであるフェニックス・リーグが、11月8日から29日まで、3週間しっかりと宮崎市内を中心に行われました。

 現在の新型コロナ禍の中でも、この教育リーグを今年もきちんと開催し、新型コロナウイルスの感染者を出すことなく無事に終わったことはよかったと思います。私も楽天の二軍監督時代なども含め3年ほど参加したこのフェニックス・リーグ。現役でも経験し、指導者でも経験したことで、やはりこのリーグはすごく重要だなと実感しています。

 春季キャンプ後のオープン戦というのは、どうしてもレギュラー陣の調整の場であり、若手がアピールする場は限られていますし、結果を残さないといけない。でも・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

元楽天監督、現解説者の「デーブ」こと大久保博元氏の連載コラム。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング