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デーブ大久保コラム

デーブ大久保コラム「アメリカ戦の栗原選手の犠打はこの大会の日本代表を象徴していました」

 

簡単そうに見えて、大きなプレッシャーが掛かる場面。栗原はいとも簡単に犠打を決め、サヨナラ勝ちのおぜん立てをしました。これにはしびれましたね[写真=JMPA]


 監督経験者の視点から言えば、無死一、二塁の場面というのはまったくピンチではないのです。ゲッツーが成立すれば、二死三塁で投手はバッターに集中できる。そういう考えがあるので、ラクに勝負ができます。

 今回は東京五輪の日本代表で一番印象に残ったシーンを回顧したいと思います。私の中でパッと浮かんだシーンは、8月2日のノックアウトステージでのアメリカ戦(横浜)です。延長に入り無死一、二塁からのタイブレーク制。10回表のアメリカの攻撃は五番のフレイジャーからでした。日本代表であれば、打順関係なく送りバントだと思いますが、アメリカのベースボールを考えるとヒッティングです。バッテリーは走者を気にせず打者に全集中するのみ。そういう状況があるからこそ、無失点に抑えられました。

 一方・・・

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デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

元楽天監督、現解説者の「デーブ」こと大久保博元氏の連載コラム。

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