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デーブ大久保コラム

デーブ大久保コラム「日本人打者がMLBのパワータイトルを現実に争うなど夢のまた夢でしたが」

 

パワーが付いてさらに飛距離を伸ばし、しかもノーステップでスタンドに入れる。考えられないことですが、大谷はそれをやっている。もうスゴいしかないです[写真=Getty Images]


 日本ハムでプレーしていたときから、闘争本能がある選手でした。現地時間9月26日のマリナーズ戦で先発したエンゼルスの大谷翔平です。日本ハム時代、私が楽天の監督をしているときです。楽天ベンチからのヤジがあったときに、ベンチを見てキッ! とにらみ返したことがあります。まだ高校を卒業したばかりなのに、度胸がスゴイなと感じたこともあります。今回はそのときの大谷を思い出しました。

 1対0で迎えた7回表に同点ソロを打たれたその裏、味方の反撃が無得点に終わった瞬間に、バットをたたきつけて悔しがりました。もちろん、チームメートに対してではなく、自分の不甲斐なさ、悔しさが混ざった怒りでした。それだけ勝ちたいという大谷の闘争本能がそうさせたのだと思いますし、それこそが本当の大谷だと感じました。

 この試合で勝利投手となっていたら103年ぶりの2ケタ勝利&2ケタ本塁打達成というとんでもない記録に並ぶところでした。しかも・・・

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デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

元楽天監督、現解説者の「デーブ」こと大久保博元氏の連載コラム。

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