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巨人・鈴木尚広のコラム

今週のテーマ「スランプ」

 


当連載の著者、鈴木尚広選手への質問を募集します。上記のリンクからお寄せください

今季初盗塁は4月17日の広島戦[東京ドーム]。1対1の同点の8回、亀井善行の代走で、ジャクソン-會澤翼のバッテリーから。その後、村田修一の中前打で勝ち越しのホームを踏んだ


 読者の方からさっそく、質問のメールをいただきました。中学校の野球部に所属している男の子からで、『「足にはスランプがない」と言われますが、本当ですか?』という内容です。確かに昔からよく言われてきた言葉で、僕もスランプについてはいつかコラム内で触れたいと思っていました。良いタイミングですから、今回はこれをテーマに話を進めていきましょう。

 走塁面で結果を求められ、仕事としている僕の場合に当てはめて話をしていきますが、結論から先に言えば、足にもスランプはあります。少なくとも、僕はそう感じています。少し野球からは脱線しますが、足にスランプがなく、常に100%のパフォーマンスが出せるというのであれば、例えば、陸上の100メートル走などでは、レース(大会)のたびに世界記録がバンバン出るのでは?と思ってしまうのですが、どうでしょう。

 話を戻します。バッティングなどのように見た目では判断ができず、数字にも表れにくいものなので、多くの方が「足が速い人は何があっても速いでしょ?」と思われているかもしれません。まあ、確かに速いことには変わりはないのですが、状態が良くないとき(これが続くのがスランプではないでしょうか)、細部に問題が生じます。プロはゼロコンマ何秒の世界で勝負していますし、走塁は100%が求められていますから、わずかな誤差が生じても命取りになりかねません。盗塁などでは成功率が下がる可能性も出てくるでしょう。

 スランプの要因は・・・

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鈴木尚広『快足の“すゝめ”』

鈴木尚広『快足の“すゝめ”』

普段の様子ももちろんですが、特に僕とは切っても切り離すことができない“走塁”について、考え方(僕の哲学)やテクニック、トレーニング方法などをお伝えしていければと思っています。

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