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立浪和義のコラム

ツーシームで変わった黒田投手のピッチング

 

 広島黒田博樹投手が7月23日の阪神戦(マツダ広島)で日米通算200勝を達成しました。これまで野茂英雄さん(近鉄、ドジャースほか)しか達成していない大記録。本当に素晴らしい快挙ですね。

足踏みはあったが、見事地元で大記録達成


 入団以来大きな故障や長い離脱もなく、こうやって41歳まで先発ローテーションをしっかり守り続けるというのは、生まれもっての体の強さ、日々の節制や研究といったことが大きいと思いますが、もう一つメジャー・リーグで投球スタイルを変化させたこともあるでしょう。

 僕は現役時代、黒田投手とは何度も対戦しています。それほど相性は悪くないと思いますが、とても素晴らしい投手だったという印象があります。入団当時から球に力があって、しかも終盤まで球威が落ちない。タフで馬力のあるピッチャーでした。決め球にフォークとキレのいいスライダーもありましたが、横と縦の変化があるというのは、打者にとって厄介なことです。

 当時は完投も多かったし、力で打者を圧倒しようというタイプでした。もちろん、リリーフ陣に不安があった当時の広島のチーム事情もありますし、それがいい悪いではありません。ただ、ずっとあのときのピッチングスタイルでやっていたら、ここまで長くできたかどうかとも思います・・・

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立浪和義の「超野球論」

立浪和義の「超野球論」

そのときどきで気になった選手や試合、さらに、私が感じたポイントについて書いていきたいと思います。野球をより深く知りたいという方、また、もっともっと野球がうまくなりたいという中学、高校生のみなさんにも参考になる連載になればと思っています。

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