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立浪和義のコラム

山田哲人選手は三冠王になれるのか

 

 前回も触れたようにDeNA筒香嘉智が7月に猛烈な勢いで打ちまくり、打撃3部門でトップに立っていたヤクルト山田哲人選手に接近。ホームランでは山田選手の31本に対し、33本と2本抜いてしまいました(8月3日時点)。さらに山田選手は、打率では巨人坂本勇人選手に抜かれ(坂本.336、山田.334)、打点では筒香選手に加え広島新井貴浩選手にも差を詰められています。ただ、このまま山田選手が差を開かれ、また、抜き去られてしまうかというと、そうではないと思います。

 山田選手のペースが落ちているのは、ホームランです。7月で4本塁打、結果的に打点も12となっています。山田選手のホームランペースが多少落ちているのは、調子云々だけではなく、2つの要因があると思います。まず、相手チームのバッテリーが時に内角を突きながら徹底的にアウトコースを攻めているからです。以前にも書きましたが、山田選手はインサイドのさばきが天才的で、いまの球界でナンバーワンと言っていいかもしれません。苦手なコースもなく、まんべんなく打てるのも強みで、アウトコースも本来はそれほど苦にはしていませんが、どうしても長打の可能性は低くなります。

 2つめの要因も、1つめと関係してきますが・・・

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立浪和義の「超野球論」

立浪和義の「超野球論」

そのときどきで気になった選手や試合、さらに、私が感じたポイントについて書いていきたいと思います。野球をより深く知りたいという方、また、もっともっと野球がうまくなりたいという中学、高校生のみなさんにも参考になる連載になればと思っています。

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