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立浪和義のコラム

中日・岩瀬仁紀は復活したのか

 

どん底からはい上がった岩瀬。この調子をどこまで持続できるか/写真=高塩隆


生命線は健在


 ドラゴンズの大ベテラン、岩瀬仁紀が帰ってきました。

 6月28日の阪神戦[ナゴヤドーム]で15試合連続無失点、その前、23日の巨人戦[東京ドーム]では、9回二死一、二塁から代打・亀井善行を二ゴロに打ち取りセーブも挙げています。2014年7月31日以来、3年ぶりの、通算403セーブ目です。

 現在、主に8回を任される状況になっていますが、序盤戦と比べて良くなったのがスライダーのキレです。岩瀬のスライダーは打者の手元で曲がりながら、かつ曲がりが大きいという特徴がありました。私は味方だったので対戦はありませんが、元ヤクルト古田敦也さんが「消える魔球」と言ったことがあります。手元ギリギリまで真っすぐと同じ軌道で来るので、一瞬、視界から消えたようになったのでしょう。しかも、昔は145、6キロの高速スライダーがあった。これが右バッターの内角に来ると、当たっても必ず詰まります。分かっていても打てない魔球でした。

 以前は、ほぼストレートとスライダーだけでしたが・・・

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立浪和義の「超野球論」

立浪和義の「超野球論」

そのときどきで気になった選手や試合、さらに、私が感じたポイントについて書いていきたいと思います。野球をより深く知りたいという方、また、もっともっと野球がうまくなりたいという中学、高校生のみなさんにも参考になる連載になればと思っています。

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