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立浪和義のコラム

立浪和義コラム「センスの塊・吉川尚輝選手。怖いのは故障だけ」

 

少しヒッチする吉川尚選手の新打法 ※成績・状況は4月10日時点


一番打者で好調維持


 まだペントレースは始まったばかりですが、混戦模様のセ・リーグの中で戦力的に頭一つ抜けているのが、巨人です。

 今回は、その中で「一番・セカンド」を担う、プロ3年目の吉川尚輝選手について書いてみたいと思います。

 大学時代は中日に入った京田陽太選手と並び称された遊撃手ですが、巨人には坂本勇人選手がいますのでセカンドに回りました。1年目は体調不良で出遅れ、一軍は終盤に出ただけながら、坂本選手が「広島菊池涼介のような雰囲気がある」と言っていたことがあります。吉川尚選手は菊池選手の中京学院大の後輩ですが、名手・菊池選手のような動き、打球への勘が働くという評価でした。

 私も吉川尚選手の守備に大きな魅力を感じています。一歩目の速さ、グラブさばき、身のこなし、すべてが素晴らしいと思います。ショートの坂本選手とも息が合ったプレーを見せていますね。

 打線では、原辰徳監督が今季、吉川尚選手を「一番」に抜てき。期待に応え、一時期、リーグの打率首位にも立ち、4月10日現在でも.390のハイアベレージを残しています。

 巨人は、広島で三番を打っていた丸佳浩が入ったことで、坂本選手と丸選手をどの打順に置くかが話題となり、結果的には二番・坂本、三番・丸になりました。原監督は「三番が2人いるイメージ」と話していましたが、それだけ一番・吉川尚選手の役割が重要になるのではないでしょうか。試合を見ていても感じますが・・・

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立浪和義の「超野球論」

立浪和義の「超野球論」

そのときどきで気になった選手や試合、さらに、私が感じたポイントについて書いていきたいと思います。野球をより深く知りたいという方、また、もっともっと野球がうまくなりたいという中学、高校生のみなさんにも参考になる連載になればと思っています。

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