スイングスピードは十分

　オープン戦がスタートしました。今年は新型コロナ禍で多くの外国人選手がいまだ来日できず、開幕にも間に合わない可能性が高くなっています。逆に言えば、若手選手にとってチャンスの多いシーズンのスタートと言えるでしょう。

　若手のバッターで目立っているのが、阪神のドラフト1位・佐藤輝明選手(近大出身)です。まずはパワー、そして振る力ですね。これだけを見れば、すでに一軍トップレベルと言っていいと思います。技術的な粗さはもちろんありますが、引き付けての逆方向への一発もありますし、監督としても使いたくなる選手だと思います。

　ただ、オープン戦では、相手投手もそこまで厳しい攻めはしてきません。今は、ハマれば長打になり、ハマらないと凡打、空振りとなっていますが、シーズンが始まったら、必ず弱点を突かれます。スタメンでスタートできたとしても、今より数キロのスピードアップ、ボール1個分、厳しいコースが続き、思うようなスイングができず、結果が出ない時期もあるはずです。

　技術的な好材料としては、体があまり投手側に突っ込まないことです。プラス、・・・