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ペナントレース開幕直前特別企画

2017プロ野球開幕!セ・リーグ6球団のチーム仕上がり度は?

 

阪神はケガで出遅れていた糸井嘉男が開幕に間に合ったのが大きい



 いよいよ、2017年セ・リーグのペナントレースが開幕する。果たして開幕ダッシュを決めるのは? 開幕時の各球団のチーム仕上がり度を見ていこう。

広島東洋カープ
≪開幕チーム仕上がり度≫=70点
 大きな故障者はなく、調整がやや遅れている先発の福井優也や、右内転筋筋挫傷の中継ぎ・一岡竜司、右ヒザ骨挫傷の内野手・西川龍馬は序盤での合流が望める。しかしオープン戦を通じての打撃不振は気がかりで、3月25日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では松坂大輔ら3投手の継投でノーヒットノーランを浴びる屈辱を味わった。翌日の同カード(マツダ広島)ではWBC組が試合復帰。これが復調の呼び水となればいいが。

読売ジャイアンツ
≪開幕チーム仕上がり度≫=80点
 WBCの疲労を考慮し、エース・菅野智之が開幕2カード目に回ったが、初のオープニング投手を務めるM.マイコラスがキャンプ、オープン戦を通じて絶好調。ほかにも田口麗斗吉川光夫内海哲也ら先発6本柱+αの先発陣が充実している。注目の外国人枠は澤村拓一の故障でS.マシソン、A.カミネロのWストッパー体制で投手3人、野手はC.マギーに落ち着いた。FA補強の陽岱鋼の開幕一軍漏れもあり、重信慎之介岡本和真にチャンス到来。若手の出来が浮沈を左右しそうだ。

横浜DeNAベイスターズ
≪開幕チーム仕上がり度≫=70点
 主力では捕手・戸柱恭孝がワキ腹の肉離れ、外野手・梶谷隆幸がぎっくり腰で戦列を離れたが2選手ともに復調しており、開幕戦には問題ない。一方で二塁手候補のエリアンは右手甲を負傷し二軍で調整中。投手ではベテラン右腕の久保康友が調整不足のため開幕先発ローテから外れる見込みだ。順調な仕上がりなのが三塁のレギュラー争いを繰り広げる2選手。新外国人のシリアコはオープン戦首位打者(.375)、白崎浩之は最多本塁打(4本)といい状態で開幕を迎える。

阪神タイガース
≪開幕チーム仕上がり度≫=85点
 オフにケガをした糸井嘉男が開幕までに万全の態勢を整えたことは大きい。さらに正捕手に梅野隆太郎を固定し、遊撃手・北條史也、中堅・糸井とセンターラインがガッチリと決まった。先発ローテも6人がしっかり決まり、勝ちパターンの中継ぎ、抑えも好調な状態で開幕を迎える。一番の不安は、三塁を守る予定の鳥谷敬。遊撃手から三塁へコンバートされたが、オープン戦で守備での不安を露呈。それに合わせて打撃も打率.190と不調に至った。背番号1が開幕後に復調するようなら、4月のスタートダッシュの可能性もある。

東京ヤクルトスワローズ
≪開幕チーム仕上がり度≫=60点
 投手陣は先発では成瀬善久が開幕絶望で、中継ぎで奮闘した松岡健一久古健太郎も一軍を外れた。先発ではオーレンドルフ、ブキャナン、中継ぎではギルメット、星知弥といったニューフェースがその穴を埋めることになる。打線ではWBCで大活躍の山田哲人バレンティンが主砲の役割を担う。椎間板ヘルニアで一軍を離れていた川端慎吾も開幕早々に戻ってくる可能性がある。破壊力ある打線で不安が残る投手陣を援護できれば面白い存在となりそうだ。

中日ドラゴンズ
≪開幕チーム仕上がり度≫=60点
 キャンプ、オープン戦を通じて負傷離脱者がいないのは心強い。積極的に足を絡めた攻撃を仕掛けるなど、森繁和監督の戦略はチームに浸透しつつある。しかしオープン戦ではそれがなかなか勝利に結びつかず。ポイントゲッターとなるベきゲレーロビシエドの調子が上がらずに残塁を重ねる場面も。投手陣では救援がピリッとしなかった。新助っ人のアラウホ、ロンドンが期待に応えられず、クローザーに不安を抱えたまま開幕を迎える。

写真=前島 進
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