3年連続4度目の開幕投手を務めた
阪神・
メッセンジャー。対
広島戦(マツダ広島)は雨の影響により30分遅れで試合が始まるというイレギュラーな形になった。しかも、昨年の沢村賞投手で広島の開幕投手、ジョンソンが大乱調&阪神打線につかまり2点を貰うという、想定外の状況の中で初回のマウンドに上がった。
「今日は寒かったり試合開始が遅れたりしたけど、相手も同じだと思って、うまく気持ちをコントロールしてマウンドに上がったよ。開幕戦という特別な緊張感のある中だったけど、ゲームを作るピッチングができたことはよかったね。あと、幸運にもこれだけの点を取ってくれた野手のみなさんに感謝しないといけないね」と冷静な投球で初回を無失点に。その後も強打のカープ打線を相手に6回(0アウト)まで4失点2自責点でマウンドを降りた。
昨年の広島戦は防御率12.46と相性は悪かっただけに、満点ではなくとも合格点で中継ぎに渡した。「野球ってさ、面白いもので新しいシーズンがくれば前年の成績は0になるんだよ。だから去年の広島との相性なんて、今年は関係ないんだよね。僕は全然気にしていない」と笑顔で答えてくれた。
「メジャーの開幕投手を見てごらん。クレイトン・カーショーに
ヤンキースではタナカ、レンジャーズではダルビッシュ、マリナーズでは
フェリックス・ヘルナンデスという錚々たるメンバーが開幕投手を務めているよね。ピッチャーとしてここで投げるということは名誉なこと。それに尊敬する金本(知憲)監督に2年連続で指名されるって、こんな素晴らしいことはないんだ」と開幕投手について熱く語っていた。
昨年は、金本監督の初陣で初勝利をプレゼントできなかったが、今年は10対6で逃げ切りチームもメッセンジャーもいいスタートを切ることができた。
今季11キロも減量するなど8年目のシーズンに懸ける気持ちは強い。そんなメッセンジャーの選手コラムが週刊ベースボール4月24日号(4月12日発売予定)から始まる。週刊ベースボールで初となる助っ人コラム、その第1回はこの「開幕投手」についての思いを大いに語っているのでお楽しみに。
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文=椎屋博幸 写真=前島 進