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プロ野球デキゴトロジー/4月24日

張本勲が300本塁打を達成した記念日【1971年4月24日】

 

前年まで4年連続首位打者も71年は.317でタイトルを逃す


 プロ野球の歴史の中で、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は4月24日だ。

 現在は辛口野球解説者として大人気の張本勲氏。ご存じのとおりNPB最多の通算3085安打を誇る史上最強の安打製造機だ。

 1970年には当時の史上最高打率.383をマークし、4年連続、5度目の首位打者に輝いたが、張本の場合、卓越したバットコントロールに加え、“長打力”と“足”も武器だった。同じく70年は34本塁打で10年連続20本塁打以上、16盗塁で入団以来12年連続2ケタ盗塁を誇っていた。

 翌71年4月24日は、張本が通算300本塁打を達成した日だ。後楽園での南海戦で、アンダースローの皆川睦雄から初回にライトスタンドに運んだ一発だった。この日、張本は3打数3安打と大当たりながら試合は4対7で敗戦。当時のチーム名は東映。優勝から長く遠ざかり、低迷期のチームにあった。

 さらに東映から日本ハムにチーム名が変わった74年も4月24日はバットマン張本の記念日となる。後楽園の近鉄戦で、またも初回に太田幸司から二塁打。ただ、このときは試合後、報道陣に聞かれても「え、そうなの知らなかった」とそっけなし。「それより、あと15に迫った300盗塁に注目してくれ。ずっとクリーンアップを打っていた選手が、なかなか届かない記録だよ」と張本。こちらは翌年4月27日に達成しているが、3日前だったら4月24日は、“トリプル3×300記念日”だった?

写真=BBM
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