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プロ野球デキゴトロジー/5月3日

オリックスのオーティズが延長戦でサイクルヒット達成【2003年5月3日】

 

オーティズはこの年、33本塁打、86打点をマークした


 プロ野球の歴史の中で、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は5月3日だ。

 2003年、オリックスに入団したオーティズ。その後、ロッテソフトバンク西武とパ・リーグのチームを渡り歩き、13年までNPBでプレーして通算135本塁打を放った。これはバットマンとしての実力に加え、日本球界、日本文化に自らを合わせるマジメさ、人柄の良さもあったからだろう。

 2003年5月3日、このオーティズがサイクルヒットを達成した。西武戦(西武ドーム)で史上54人目、58度目の快挙である。ただ、試合後のオーティズに笑顔はなかった……。

 なぜなら、試合が荒れに荒れた。オリックスは一時11対2とリードしながら、なんと西武に追いつかれて延長戦に突入。最終的には5時間4分の12対12の引き分けとなり、オリックスナインはまさに“くたびれ損”となった。

 ある意味、延長戦の恩恵を唯一、受けたオリックスの選手がオーティズではあった。6回までに三塁打、安打、本塁打を放っていたが、9回は打席が回らず。ふつうならそこでゲームセットなのだが、試合が延長戦になったことで10回表の打席で二塁打を放って記録を達成。それでも試合後、広報を通じ「きょうはノーコメントで」……。

 まあ、ここで大喜びするようなタイプなら長く日本でプレーすることができなかったのだろうが。

写真=大泉謙也
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