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記録の周辺

連続本塁打記録はなぜ4打数で途切れるのか?

 

4本塁打すべてで、もちろんレアードはこの“すしポーズ”



 2017年5月12、13日と東京ドームのロッテ戦でレアードが2四球を挟む4打数連続本塁打をマークした。史上22回目、21人目の快挙となる。レアードは5打数連続の新記録に挑むも、遊ゴロ併殺で達成はならなかった。

 ただ、ある意味、これだけ4打数があるのに、なぜ5打数はないのか。そう思って過去のデータを調べてみたのが、以下だ。

 ヒットは22打数4安打と散々の結果。明確な答えは分からないが、4連続でホームランとなると、どうしても“もう1本”と力んでしまうのだろう。

 なお、ほとんどが1試合か2試合での記録達成だが、1977年の高木守道中日)と13年のバレンティンヤクルト)のみ3試合での達成。バレンティンは四球で勝負を避けられてだったが、高木の場合、最初の試合の9回に1本目を放った後、2試合目はスタメンを外れ、9回に代打本塁打、3試合目1、2打席連続弾で達成というレアケースだった。

【4打数連続本塁打達成者(ダブルはダブルヘッダー)】
森下重好(太陽)47年7月27日阪急戦、28日巨人戦(二ゴロ)

青田昇 (大洋)56年5月6日広島戦ダブル1、2(二飛)

王貞治 (巨人)64年5月3日阪神戦(一飛)

長池徳二(阪急)64年6月4日東映戦ダブル2、6日南海戦(遊ゴ)

醍醐猛夫(ロッテ)71年7月3日東映戦ダブル2、4日東映戦(遊併打)

田淵幸一(阪神)73年5月9、10日巨人戦(三振)

羽田耕一(近鉄)74年4月29日阪急戦、5月1日太平洋戦(三振)

松原誠 (大洋)76年6月1、2日阪神戦(右飛)

高木守道(中日)77年6月12日阪神戦ダブル1、2、14日大洋戦(左安)

掛布雅之(阪神)78年8月31日広島戦、9月1日ヤクルト戦(左飛)

ソレイタ日本ハム)80年4月20日南海戦ダブル2(四球─三振)

ソレイタ(日本ハム)80年9月4日近鉄戦、5日西武戦(三振)

谷沢健一(中日)81年9月20、21日巨人戦(中安)

バース (阪神)86年5月31日、6月1日大洋戦(四球─三振)

ブライアント(近鉄)89年10月12日西武戦ダブル1、2(二併打)

アレン (広島)90年5月10日ヤクルト戦、12日巨人戦(二併打)

D.J(オリックス)95年8月8、9日近鉄戦(右安)

ウィルソン(日本ハム)97年6月21日近鉄戦(四球―三ゴロ)

古田敦也(ヤクルト)03年6月28日ヤクルト戦(四球―三振)

バレンティン(ヤクルト)13年6月8、9日日本ハム戦、12日ソフトバンク戦(左安)

山田哲人(ヤクルト)15年8月21、22日中日戦(左安)

写真=高原由佳
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