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プロ野球デキゴトロジー/6月5日

「五番・投手」大谷翔平が日本最速163キロ【2016年6月5日】

 

スコアボードに163の数字が浮かびあがると東京ドームにどよめきがわき起こった


 プロ野球の歴史の中で、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は6月5日だ。

 故障からの復帰を目指し、地道な調整を続ける日本ハム大谷翔平。まずは「打者・大谷」だとは思うが、果たして6月中の一軍復帰はあるのだろうか。

 今回は、昨年2016年6月5日を振り返ってみよう。交流戦の巨人戦(東京ドーム)に「五番・投手」の“リアル二刀流”で先発出場した大谷。9回2失点で完投勝利を飾り(4勝4敗)、打者としては6回にライト前ヒットを放ち、打席に立った試合での連続安打を15にした。

「投手・大谷」のハイライトは4回、クルーズを打席に迎えた場面だった。一死満塁からの4球目が163キロを記録。ファウルにはなったが、当時の日本最速記録だ。大谷自身は「失投ですね。真ん中で」と苦笑しつつ「世界で投げている人はたくさんいる。未知な感じではないので」とコメントも世界基準。実際、この年、自らの腕で記録を164、165キロと1キロ刻みで伸ばし、“163”を単なる通過点の数字とした。

 優勝、さらに日本一にも輝き、順調なステップアップを見せた16年だが、一転、今季は度重なる故障に泣き続けている。日本ラストイヤーともウワサされる今季、果たして「打者・大谷」はいつ戻り、「投手・大谷」はいつ戻ってくるのか。そして再び、われわれを驚愕させるパフォーマンスを見せてくれるのか。

写真=高原由佳
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