緊迫した試合の中でも、写真を追いかけていくと、選手たちが垣間見せる素の表情を見つけることがある。
これはセ、パの首位チームが
楽天本拠地のKoboパーク宮城で激突した6月9日からの3連戦の1コマ。楽天・
美馬学、
広島・
野村祐輔の投げ合いで0対0が続いた4回表、広島の攻撃だった。二死二塁から若き四番・
鈴木誠也の一打がレフトオーバーのタイムリーに。フェンスに当たって大きくはねた隙を突いて、鈴木は一気に三塁ベースに駆け込んだ。
これは、その後の1コマ。実際のやり取りは分からないが、腰に手を当て、なんだか説教をしている先生のような楽天・
ウィーラーに対し、怒られながら必死に言い訳している
ヤンチャな生徒・鈴木のように見えて仕方がないだが……。
試合はその後、楽天が2点を挙げ、2対1で勝利している。
写真=大泉謙也