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今週のベストナイン/9月2日〜9月8日セ・リーグ編

【今週のベストナイン セ・リーグ】薮田が中5日で2試合に投げ無失点で2勝、うち1完封

 

薮田は9月8日の中日戦に勝ち、14勝目。最多勝の可能性もある


 毎週水曜日発売(一部地域を除く)の『週刊ベースボール』。毎回月曜日から日曜日までの試合で「週間ベストナイン」を選定しているが、ONLINE版では土曜日から金曜日まで。今回は9月2日から9月8日までだ。金曜日までを月曜日発表しているため、「情報が遅い」という声もあるようだが、本誌との連動企画ゆえのタイムラグとしてご容赦いただきたい。

 まずは広島が優勝に向け、急加速するセ・リーグだ。

 9月8日現在の順位順期間内勝敗は
1位/広島6勝
2位/阪神2勝4敗
3位/DeNA3勝3敗
4位/巨人3勝2敗
5位/中日2勝3敗
6位/ヤクルト1勝5敗

 投手のMVPは中5日のため、期間内2試合登板で、いずれも無失点の2勝を挙げた広島の薮田和樹だ。

 まず2日のヤクルト戦(神宮)は6回被安打3の無失点で勝利投手となったが、112球の球数で分かるように決して本調子ではなく、5四球を出している。ただ、走者を背負いながらも無失点に抑えたピッチングこそ、今季の薮田の成長を物語るもの、とも言える。

 さらに続く8日の中日戦(ナゴヤドーム)。速球で押すいつものピッチングではなく、制球重視で中日打線を抑え込み、完封で14勝目。ワインドアップの感覚がよくないからと立ち上がりからセットポジションにしての好投でもあり、修正能力の高さも見せた。「よく守っていただき、いい場面で得点していただいたおかげ」と、常に味方に感謝を忘れぬ右腕。ただし、登板過多になっていたリリーフ陣を休ませる完封は、まさにエースの仕事だった。

[投手]薮田和樹(広島)
期間内/2試合 2勝0敗 防御率0.00

[捕手]會澤翼(広島)
期間内/19打数 9安打 2本塁打 5打点 0盗塁 打率.529
※阪神・坂本も打撃好調だったが、攻守の貢献で選出。6日阪神戦ではサヨナラヒット

[一塁手]安部友裕(広島)
期間内/25打数 11安打 1本塁打 7打点 0盗塁 打率.440
※三塁手と兼ねながらの出場。5日阪神戦ではサヨナラ弾、6日同戦も3打点と活躍

[二塁手]C.マギー(巨人)
期間内/21打数 10安打 1本塁打 5打点 0盗塁 打率.476
※期間内マルチ4回と打ちまくる。ついにリーグ打率トップに立った

[遊撃手]田中広輔(広島)
期間内/21打数 5安打 1本塁打 3打点 0盗塁 打率.238
※打率は低いが、積極打法がチームにもたらすものは大きい。7日阪神戦2ランも

[三塁手]鳥谷敬(阪神)
期間内/22打数 7安打 0本塁打 2打点 0盗塁 打率.318
※コンスタントに打ち続け、8日本拠地で、ついに2000安打達成

[右翼手]糸井嘉男(阪神)
期間内/25打数 10安打 0本塁打 1打点 2盗塁 打率.400
※期間内全試合安打のマルチ3回。ベテランながら疲れはまったくなし

[中堅手]中谷将大(阪神)
期間内/24打数 8安打 2本塁打 4打点 0盗塁 打率.333
※期間内全試合安打。思い切りのよいバッティングが光る若虎

[左翼手]松山竜平(広島)
期間内/21打数 8安打 2本塁打 7打点 0盗塁 打率.381
※故障離脱の鈴木誠也に代わり四番に入ってから打撃好調を維持

写真=小山真司
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