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安田尚憲に刺激を受ける先輩、法大の「きんに君」

 

法大の四番・中山は慶大1回戦(9月23日)で先制3ラン。ものすごい二の腕だ


 履正社高で高校通算65本塁打を放った安田尚憲が、9月22日にプロ志望を表明。後輩から刺激を受けているのが、同校で3学年先輩の「きんに君」だ。

 186センチ95キロの法大・中山翔太(3年)。ストイックなまでに体を絞り込み体脂肪率は13パーセントと、まるで“サイボーグ”のように立派な体躯である。二の腕も、ものすごい。

 9月23日の慶大1回戦、一死二、三塁から左越えへ先制3ラン(通算6号)を豪快に放った。四番のバットで勢いに乗った法大は8対0と快勝した。

 試合後の取材では開口一番「お待たせしました!!」と、明るい関西人気質でいきなり、報道陣を笑わせた。開幕カードの明大戦では連敗。中山は2試合で8打数2安打1打点だったが「力み過ぎた」と気持ちが空回りしていた。

「気持ちのコントロール」をテーマに、慶大戦では120パーセントだったスイングを「4割(苦笑)」とリラックスしてバットを振り抜いた。3分の1の力でも飛距離は規格外。「そのために鍛えているので」とドヤ顔を見せ、週5回のウエートトレーニングの成果を発揮した。チーム内のニックネームは、お笑い芸人の名前にちなみ「きんに君」として親しまれている。

 チームを勝利へ導いた中山は、主砲の自覚を語った。

「それが四番の仕事! 当然!! ふつうに結果を残せるようにしたい」

 10月26日はドラフト会議。履正社高の後輩・安田が一足先にプロ入りすることが確実なだけに、先輩・中山としても負けられない。

「大学入学前から4年後はドラフト1位で行くんだ! と。僕が来年、主役になれるように」

 気は早いが2018年ドラフト、楽しみな右の和製大砲である。

文=岡本朋祐 写真=井田新輔
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