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プロ野球デキゴトロジー/10月7日

若大将・原辰徳が監督復帰【2005年10月7日】

 

新コーチ陣がガッチリ握手。前列中央・原監督、右・吉村禎章二軍監督、左・近藤昭仁ヘッドコーチ(当時)


 初のCS進出が断たれた巨人。この時期に、この記事を載せると「ややこしいことを書くな」と叱られそうだが、企画の趣旨をご理解いただき、ご容赦を。

 プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は10月7日だ。

 2003年、「球団内の人事異動」(渡辺恒雄オーナー)で監督を退任した永遠の若大将・原辰徳が05年オフ、堀内恒夫監督のあとを受け、監督復帰。5位、さらに球団ワーストの80敗を喫し、滝鼻卓雄オーナーが「球団創設以来の危機」と発言する中での就任だった。

 10月7日は、チーム再建に向けた新コーチ陣が発表された日だ。

 ヘッドコーチにロッテ、横浜で監督を務めたこともある近藤昭仁を置き、二軍監督に吉村禎章、さらには斎藤雅樹(一軍投手コーチ)、岸川勝也(一軍打撃コーチ)、篠塚和典(一軍内野守備総合コーチ)、村田真一(一軍バッテリーコーチ)ら、現役時代からともに戦ってきた戦友たちを呼び戻した。

 おそらく、野村克也氏からは「お友達を集めてどうする」とぼやかれそうだが、原監督の中では、仲間たちを集めることで退路を断つ思いもあったはずだ。

「幾多の試練を乗り越え、皆さんと分かち合いたい。分かち合いたいということは、強いチームを作ることはもちろん、何より優勝だと思っています」

 5日の就任会見でそう語った原監督。06年は4位に終わったが、その後、CSスタートの07年からはリーグ3連覇。有言実行、見事にチームを立て直した。

写真=BBM
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