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ドラフト会議物語

【ドラフト会議物語45】斎藤佑樹は不在も、マー君・坂本・マエケンの豊作ドラフトに【06年高校生】

 

今年は10月26日に行われるドラフト会議。毎年、金の卵たちが、どの球団へ進むか大きな注目を集める“一大イベント”で、さまざまなドラマも生まれる。今年で53年目を迎えるドラフト会議の歴史を週刊ベースボールONLINEでは振り返っていく。

唯一の一本釣りは広島の前田健太


指名を受けた田中は「同級生には投手、野手含めみんなに負けたくない」と語った


2006年9月25日
第42回ドラフト会議
高校生(新高輪プリンスホテル)

[1巡目選手]
横浜     北篤  (小松工高)
楽天     田中将大(駒大苫小牧高)
広島     前田健太(PL学園高)
オリックス  延江大輔(瀬戸内高)
巨人     坂本勇人(光星学院高)
ロッテ    大嶺祐太(八重山商工高)
ヤクルト   増渕竜義(鷲宮高)
ソフトバンク 福田秀平(多摩大聖ケ丘高)
阪神     野原将志(長崎日大高)
西武     木村文和(埼玉栄高)
中日     堂上直倫(愛工大名電高)
日本ハム   吉川光夫(広陵高)

 夏の甲子園決勝、早実対駒大苫小牧高の延長15回引き分け再試合が大きな話題となった。優勝した早実のエース、斎藤佑樹は“ハンカチ王子”と呼ばれ、人気者となったが、早大進学を表明し、プロ志望届は出さなかった。

 当時、この世代は「松坂世代」同様に、「ハンカチ世代」とも言われたが、それが定着することはなかった。1つには、決勝で斎藤に敗れた駒大苫小牧高のエース・田中将大の存在だ。横浜、楽天、オリックス、日本ハムの4球団が競合し、楽天に入団したが、1年目から11勝を挙げ、斎藤が早大卒業後、プロ入りした11年には19勝で最多勝、13年には24勝無敗というとんでもない成績を残し、メジャーに旅立った。また、田中の外れ1位では、日本ハムが12年のMVP、左腕・吉川光夫を取っている。

 3球団が競合したのは、高校通算55本塁打の堂上直倫。巨人、阪神と競合し、中日が獲得したが、父・照は元中日投手で当時は合宿所寮長、兄・剛裕も中日の現役内野手と縁がありまくりだった。大きな幸運の持ち主とも思ったが、その才能の完全開花は、まだ成し遂げられていない。堂上を抽選で外した巨人は坂本勇人を獲得。攻守走に完成度の高い遊撃手として将来性への評価は高かったが、2年目の08年からのスタメン定着を予想した人は多くなかったはずだ。

 ほかソフトバンクと相思相愛と言われた大嶺祐太はロッテと競合し、ロッテ。会見では渋い表情を見せたが、入団。斎藤雅樹(巨人)2世とも言われた公立の星・増渕竜義が西武、ヤクルトの競合でヤクルトに入団している。

 唯一の一本釣りは広島の前田健太。こちらも10年からエースに君臨し、現在はメジャー・リーガーだ。なお、坂本、田中はともに兵庫県伊丹市出身で少年野球時代にバッテリーを組み(田中が捕手)、大阪出身の前田はボーイズ時代、田中のチームともよく対戦したという。世の中、狭い、いや、大阪・兵庫の少年野球恐るべきである。

 2巡目は希望枠を使わなかったロッテのみで、佐藤賢治(横浜高)。3巡目にも好選手が多く、横浜がスピードスター・梶谷隆幸(開星高)、広島が強打の捕手・會澤翼(水戸短大付高)、中日が今季中盤からブレークの兆しを見せた和製大砲・福田永将(横浜高)の名前がある。

<次回に続く>

写真=BBM

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