2018年に創刊60周年を迎える『週刊ベースボール』。おかげ様で、すでに通算3400号を超えているが、今回から1日に1冊ずつバックナンバーを紹介していこう。いつまで連載が続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永く、お付き合いいただきたい。 古今東西の強打者をさまざまな角度から検証
表紙は巨人の宮本(右)と西鉄の豊田
今回は『1958年4月23日号』。創刊第2号だ。定価は30円でカラーページはない。
表紙には巨人の
宮本敏雄、西鉄の
豊田泰光が並び、巻頭特集は「プロ野球、最強の打者は誰か?」
大リーガーのベーブ・ルース、タイガースの
景浦将ら古今東西の強打者をさまざまな角度から検証し、結論は出してないが、その時点の最強打者は西鉄・
中西太という声が多かったようだ。さらに首位打者有力候補として大毎・
山内和弘、巨人・
与那嶺要のショートインタビューも2ページを上下に分け、掲載。『10分間インタビュー』と題したコーナーだ。
センターのグラビアでは連載「プロ野球現代の顏」第2回で国鉄の
金田正一を紹介している。
開幕を控えた時期でもあり、巨人・
川上哲治、
阪神・
白坂長栄、
中日・
杉下茂、国鉄・
飯田徳治、
広島・
小鶴誠、大洋・
青田昇とセ6球団の主力選手を集めた豪華座談会も掲載。いまなら到底実現不可能な企画だが、その中で口うるさいベテランたちの話題となっていたのが巨人の新人・
長嶋茂雄だった。
長嶋という1人の若者により、プロ野球は明らかに変わりつつあった。それは選手たちも感じていた……。
<次回に続く>
写真=BBM