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2017日本シリーズ

【日本S第3戦展望】ハマスタで流れは変わるか?

 

地元・横浜で巻き返しを誓うDeNAラミレス監督


 ヤフオクドームから舞台を横浜スタジアムに移して行われる日本シリーズ第3戦。敵地で2連敗を喫したDeNAはここから巻き返しを図る。本拠地開催はDH制が採用されず、これはDeNAには大きなアドバンテージ。第3戦の先発が予想されるウィーランドは今季、打率.229、打点12、本塁打3と野手顔負けの打撃力。

 他にも打撃が得意な投手が多く、CSでの投手陣は打率.267となかなかの数字を残している。「八番・投手」が出塁して、九番・倉本寿彦がつないで上位につなぐという、下位から攻撃パターンも期待できる。

 移動日となった10月30日は指名練習となり、第3戦の先発が予想されるウィーランドをはじめ5人がランニング、キャッチボールなど軽めのメニューで汗を流したが、DeNAにとってはやはり地元ファンの声援が最大のパワーになる。

 19年ぶりの日本シリーズ開催にあたり、球団は3万枚の青いタオルを配布してスタンドを「ヨコハマブルー」に染め上げる。「90%の力は出せている。逆に10%足らずに勝てなかった」と語るラミレス。地元の声援を背中に受けてその10%を埋めていきたい。

 2連勝で勢いに乗るソフトバンクは30日午後、空路、横浜入りすると内川聖一松田宣浩をのぞくメンバーが横浜スタジアムで練習を行い、DH制がないためレフトに入るデスパイネが守備位置でノックを受けるなど準備に余念がなかった。

 先発は武田翔太が予想されるが、ソフトバンク投手陣は相手打線はもちろんだが、横浜スタジアムの“狭さ”にも警戒する必要がある。両翼94メートルは12球団の本拠地でもっとも本塁打の出やすい球場の一つである。武田は「筒香(嘉智)さんは抑えたい。あとは1発ですね」と警戒を怠らない。

 2連勝を飾り敵地で迎える大事な第3戦。ソフトバンクはDeNAに流れを渡さず一気に日本一へ王手をかけたいところだ。「日本シリーズは一つ負けると何が起こるか分からない」と工藤公康監督は手綱を引き締めている。

文=滝川和臣 写真=小山真司
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