2018年に創刊60周年を迎える『週刊ベースボール』。おかげ様で、すでに通算3400号を超えている。現在1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永く、お付き合いいただきたい。 『スポーツライターの歌〜晴れたり君よ〜』がお披露目
今回は『1959年3月4日号』。創刊47号で定価30円だ。表紙から巨人・広岡達朗で、センターカラーは『長嶋、2年目の表情』と題し、巨人・
長嶋茂雄、巻頭グラビアが巨人の
川上哲治ヘッドコーチの奮闘、本文巻頭が『ジャイアンツの大転換〜宮崎キャンプで見た新しき姿』と、巨人一色の1冊である。
内輪ネタではあるが、面白い記事と広告があったので紹介しよう。
日本教育テレビ(現テレビ朝日)で2月14日から毎週土曜日午後6時45分からスタートする『スポーツ記者』である。
スポンサーはなんと小社、ベースボール・マガジン社。記者やカメラマンがあらゆるスポーツの実況をするらしい(残念ながら現役社員は誰も見たことがない)。さらには、ここでその主題歌『スポーツライターの歌〜晴れたり君よ〜』がお披露目されていた。作詞サトウハチロー、作曲藤山一郎というから本格的だ。
最後の締めフレーズでは「スポーツライター、スポーツライター、小脇にかかえたベースボールマガジン」が一番。三番ではここに「スポーツライター、スポーツライター、たばこを一服 ベースボールマガジン」とあった。小社は20年以上前から全館禁煙である。
対談は4連覇を目指す西鉄から
中西太、
豊田泰光、
稲尾和久が登場。3人の仲の良さを感じさせる軽妙なやり取りを展開している。
後ろグラビアで『猛牛起ち上がる』、本文でも『野牛(バファロー)の中の青春』と多くのページを割いているのが、
千葉茂新監督の近鉄だが、現実には補強がうまくいかず、記事中にも「事と次第によっては、暗い青春を過ごす破目になりかねない」と物騒な言葉があった。
では、またあした。
<次回に続く>
写真=BBM