2011年は18勝6敗、防御率1.44の活躍でオフ、メジャーへ
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は1月6日だ。
2010年、12勝8敗ながら1.78で2年連続最優秀防御率に輝いた、プロ6年目の
日本ハム・
ダルビッシュ有。オフにはポスティングでのメジャー移籍がウワサされたが、自身のブログで日本ハム残留を発表した。
2011年1月6日は、札幌の日本ハム球団事務所で、ダルビッシュの契約更改が行われた日だ。前年までは3年契約で年俸総額8億円プラス出来高払い。10年は年俸分3億3000万円に出来高を入れ、4億5000万円だった(金額はすべて推定)。
しかし、この年は単年契約で出来高なしの5億円で契約。「単純に(年俸の)ベースがあったほうがいい」と語ったダルビッシュに、来季のメジャー移籍をにらんでかと翌日の新聞は書きたてたが、会見でメジャー移籍の可能性を聞かれると、苦笑しつつ「ノーコメント」と答えている。
オリックス時代の
イチローを上回る25歳シーズンでの年俸5億円到達。とんでもない数字ではあるが、
王貞治ソフトバンク会長が「彼の場合、当然でしょう。ほかの選手とは存在感が違う」とコメントしたように、だれも文句がつけようのない「5億円」でもあった。
5億円という金額について聞かれたときのダルビッシュの言葉はかっこいい。
「感情が変わることはない。やることは一緒です」
写真=BBM