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「2人の武田」の新たな野球人生

 

日本ハム武田久武田勝の同級生コンビ。北海道移転後、2006年の優勝の大きな原動力となった


 これは「週刊ベースボール2006年10月23日号」で掲載した元日本ハムの武田久、武田勝の対談に登場してもらったときの1枚だ。同じ名字、しかも同級生ということもあり、公私ともに仲がいい2人。だが性格は正反対で、武田久は気が強く一本気、武田勝はどちらというとおっとりしていて、いつも淡々と冷静。そのお互いの個性的なキャラクターも相まって、日本ハム在籍時から人間的にも魅かれる選手であった。

 この対談から約11年後──。そんな2人が当時は予想もしなかった新たな野球人生をいま歩き始めている。

 武田久は昨年限りで日本ハムでの15年間にピリオドを打ち、古巣の社会人野球の名門・日本通運に選手兼任コーチとして復帰した。1月10日にはさいたま市内のグラウンドで自主トレも公開し、「自分が一番楽しみでもあります。基本は選手ですけど、若い子の練習もしっかり見ながら」と兼任コーチの役目の役割も全うしながら、昨年は惜しくも決勝で敗れた都市対抗制覇を見据える。

 一方の武田勝は2016年に現役を引退し、昨年からはBCリーグ石川でヴァイスプレジデント兼総合コーチを務めていたが、今年からは監督に就任。1月9日には金沢市内のホテルで就任会見が行われ「昨年1年間コーチをさせていただいた経験を生かして、ミリオンスターズやファンの皆さんのために尽力したい。選手目線でコーチと力を合わせて、環境を作っていければ」と決意を述べ、新米指揮官としてBCリーグでの優勝に向けて走り始めた。

 チームを離れても日本ハムファンから愛され続ける「2人の武田」の新たな挑戦。そんな2人の根底に変わらずにあるものは「野球が好き」という気持ちであり、違う環境で奮闘する彼らにいまは心からのエールを送りたい。そして、もし叶うならば、お互いのシーズンが終わった後にでも、また2人にいろんな野球の話をじっくりと聞いてみたいとも思う。
 
文=松井進作 写真=BBM

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