プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は1月29日だ。
2011年オフ、TBSから球団経営権を譲渡され、
横浜DeNAベイスターズが誕生。明けて12年1月29日は、春季キャンプに先立ち、横浜市内で約2000人のファン公開のもと、新ユニフォーム発表を開催した日だ。
中畑清新監督とファンがコラボし、「熱いぜ 横浜DeNA!!」の大
コールとともに始まった発表会。デザインコンセプトの「継承と革新」はホーム用のデザインを見れば明らかだ。ストライプ模様が復活し、日本一に輝いた1998年をほうふつさせてくれるのが「継承」。逆に胸に強調された新球団のロゴや、脇の下の濃紺色、袖口や首周りに入った明るい青のラインは、新時代を築き上げようというチームの「革新」への意気込みが感じられた。
ビジター用はさらに大胆だ。濃紺の地にあしらわれたロゴマークや背番号などは、白からライトブルーへ変わっていくグラデーションカラー。過去に例を見ないデザインであり、まさしく「革新」。球団によれば、グラデーションによって港町・横浜が持つ海を表現しているのだという
新生球団の意気込みは、このユニフォーム発表方式にも表れる。キャンプインを3日後に控えながら、新指揮官や
三浦大輔、新加入で現監督のラミレスなど主力選手が集結。彼らの多くが強調していたのが機能性だ。「軽くて20盗塁できそう。ちょっとやせて見えるのもいいね(笑)」(ラミレス)と評判は上々だ。
写真=川口洋邦