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青木宣親の電撃復帰でヤクルトは戦々恐々

 

背番号はかつて着けた「23」になる見込み


 キャンプイン直前に報じられた「青木宣親が7年ぶりにヤクルト復帰」の一報は、チーム内にも大きな反響があった。「精神的にも、すべてにおいて期待している。お手本となる選手。リーダーシップをWBCでも発揮した。今までなかったものだと思う」。小川淳司監督はこう言って目を細めた。

 また、宮本慎也ヘッドコーチにとってはかつてのチームメート。「練習熱心なので、周りに良い影響があると思う。できたら早く来てほしいですね」と、同じユニフォーム姿での再会を心待ちにする。外野のポジション争いについては「確定とは言わないが、彼中心になってもらわないといけない。空いているポジションも減る」と語り、選手たちに競争を促した。

 選手たちにとっても心強い選手の復帰となるが、外野陣は戦々恐々としている。バレンティンは早くも一塁転向を指揮官に直訴し、「ハタケヤマ、オワリネ」と笑みを浮かべ、正一塁手候補に宣戦布告。小川監督が「それはない」と即座に否定したが、青木の存在は主砲もその立場を危ぶむほどなのだ。昨季チームトップの155安打をマークした坂口智隆にとっても、中堅のポジションを争う強力なライバルとなる。

 3年総額10億円の大型契約と言われる(金額は推定)。背番号は新人だった2004年から6年間着けた「23」に戻る見込み。チームに及ぼす影響は計り知れない。日米通算2058安打のヒットメーカーが、弱った燕の救世主となるか。

文=富田 庸 写真=BBM
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