星野監督が行くところに、ファンもマスコミも大挙して……
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は2月10日だ。
2001年オフ、
野村克也監督の電撃辞任を受け、後任となったのが、これも驚きで、前
中日監督、
星野仙一だった。
以後、星野
阪神は大フィーバー。02年、安芸の春季キャンプも大賑わいとなったが、ひときわすごかったのが、2月10日だ。
キャンプ地・安芸市営球場に集まったのは、2万3000人。「みんな元気なタイガースが見たかったんだろう」。星野監督も笑顔で目を細めた。
これは1999年2月21日、野村克也前監督時代の2万1000人を超す球団史上最多記録で、高知から安芸までの国道は行きも帰りも大混雑だったという。
驚いたのがFAで阪神入りした
片岡篤史だ。この日、「
日本ハムの開幕戦より人が多い。なんでやねん」が第一声。その後、「これが日本ハムと同じプロ野球とは。すごいね。こういう中で野球ができる幸せを実感したよ」と笑顔を見せた。
38年間にわたり、安芸キャンプで屋台を出し続けているという長田商店では1001円で限定77個の星野仙一弁当を発売。その選手の好物を入れたという「片岡弁当」、「桧山弁当」、「藪弁当」などと同じく飛ぶように売れていた。
写真=BBM