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プロ野球仰天伝説

【プロ野球仰天伝説50】アルバイトで試合に出ていた基地所属の元メジャー・リーガー【助っ人トンデモ話】

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

カイリー[1953毎日/投手]


毎日・カイリー


 1950年に勃発した朝鮮戦争で、多くのメジャー経験者が軍服を着た。そのなかで日本の基地勤務となった男と日本の球団が、彼らに勤務の休日だけ試合に出てもらう、“アルバイト契約”を結ぶこともあった。

 もっとも有名なのが、51年にレッドソックスで7勝を挙げた毎日のレオ・カイリーだ。53年8月に契約すると、8日から30日までに、6試合に登板し、6勝0敗、防御率1.80。バッティングも19打数10安打、打率.526とよく打った。

 戦争の停戦もあって9月には除隊して、帰国。レッドソックスでメジャーに復帰している。

 その後、54年2月になって福井盛太コミッショナーから「米軍勤務中の選手の採用は自粛するよう」通達が出されたこともあり、米軍所属選手は姿を消すことになった。

写真=BBM
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